内容説明
消費革命を先導し、バラ色の夢と希望を描いた広告。20世紀はまさに「広告」の時代だった。だが、ウェブやケータイなどメディアの多チャンネル化が進行するとともに消費者の生活時間争奪戦が激化。マスメディアが凋落するなか、広告はビジネスモデルだけでなく、その役割までも変わらざるをえない局面に立たされている。「広告」の時代によって実現した大量生産・大量消費型の社会そのものが曲がり角に立ついま、「広告」の時代を振り返りつつ未来を考察する。
目次
第1章 広告は、夢と希望の象徴だった。(「広告」の時代の臨終;夢と希望の消費革命;ハルマゲドンと「広告」の時代;ソンタグの洞窟にて;五感を離れた視聴覚メディア)
第2章 広告は、「広告」の時代を生み出した。(「消費者」改造時代の幕開け;ランプの魔人と魔法使いの弟子;透明大怪獣の誕生と成長;視聴率の意思決定;広告の人間改造)
第3章 広告は、「おんなこども」を「神様」にした。(女性優位時代の真相;「カワイイ」の人間改造;メディア・ビックバンと生活時間争奪戦;そしてみんな忙しくなった;家庭の崩壊を招いたものは?)
第4章 広告は、地球生命圏を滅ぼしつつある。(グローバル市場経済とIT革命と下流社会化;少子高齢化と人口爆発;クルマ社会化とファスト風土化;人間活動の地球生命圏破壊;寅さん社会と地域経済)
第5章 広告は、次の時代をつくれるか。(絶対的食糧危機;エンデの遺言と二種類のカネ;等身大革命と幸福な人生;循環型社会の新しい広告)
著者等紹介
佐野山寛太[サノヤマカンタ]
1935年東京生まれ。東京芸術大学美術学部卒。メディア社会批評家。本名の佐野寛は東京学芸大学教授、目白大学特任教授を歴任したのち、モス環境設計室代表。日本デザイン機構理事。NPO法人まちづくりNEXT運動常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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