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MC新書
日本近世の起源―戦国乱世から徳川の平和(パックス・トクガワーナ)へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 332p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862482648
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0221

内容説明

日本のルネサンスともいうべき可能性をはらんだ室町後期の社会的活力を、血の海におぼれさせて出現したのが反動的、専制的な織豊政権ひいては徳川国家であり、日本の近代への胎動は徳川体制の下で窒息させられたという説はなぜ人口に膾炙したのか?戦国史学、とりわけ網野史観が流布させた戦後左翼の自由礼賛・反権力思考による錯誤を笠松宏至、勝俣鎮夫、藤木久志らの1990年代の研究成果に依拠しつつ徹底的に批判する。西欧近代を民衆意識の最も根源から乗り越えようとする著者の真骨頂を伝える「渡辺史学」の達成点!本書において戦国から徳川初期に至る壮大な歴史の再現に立ち会えると同時に単なる日本中世論を超えた現在的問題に繋がっていることを再確認させる。

目次

序章 日本のアーリー・モダン
第1章 乱世とは何か
第2章 乱暴狼藉の実相
第3章 武装し自立する惣村
第4章 山論・水論の界域
第5章 自力救済の世界
第6章 中世の自由とは何か
第7章 侍に成り上がる百姓
第8章 一向一揆の虚実
第9章 領民が領主を選ぶ
終章 日本近世は何を護ったか

著者等紹介

渡辺京二[ワタナベキョウジ]
1930年京都生まれ。大連一中、旧制第五高等学校文科を経て、法政大学社会学部卒業。日本近代史家。河合教育文化研究所特別研究員。熊本市在住。主な著書に『北一輝』(ちくま学芸文庫、毎日出版文化賞受賞)、『逝きし世の面影』(平凡社ライブラリー、和辻哲郎文化賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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