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ゲイ・マネーが英国経済を支える!?

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862482440
  • NDC分類 365
  • Cコード C0233

内容説明

なぜ英国は日本よりも豊かになったのか?金融ビッグバンや民営化のおかげ?いや、それだけではない。高額の収入があり、それに比例して消費欲も旺盛、旅行やパーティといった“形に残らない愉しみ”へも惜しみなく費やす―そんな金の卵を産む同性愛者たちの聖地となったことで、英国は一八兆円市場という巨大なマーケットを手に入れたからだ!バークレイズ銀行やIBMといった巨大企業が注目し、閣僚やメディアの仕掛け人も生まれはじめた、知られざる英国ゲイ・パワーの実態をリポートする。

目次

第1章 ピンクのお金、世にはびこる―Pink Pound ゲイと経済
第2章 誰にも「オカマ」と呼ばせない―Gay Friendly ゲイと企業
第3章 桃色に輝くオナベ企業―Rainbow Finance ゲイと資産
第4章 同性ブライダル狂想曲―Commitment ゲイと社会
第5章 いま、国会議事堂は危険な愛にめざめて…―New Labor ゲイと政治
第6章 「オカマ」は死なず。ただ消えゆくのみ―Puniceus Historia ゲイと歴史
第7章 “受容”と供給で成立する愛のマーケット―Pride ゲイと市場
第8章 夢見る力が導く好景気―Cool Britania ゲイと文化
第9章 座敷童子がカムアウト―G Quotient ゲイと金融
第10章 おいで、おいでをする人、あんた誰?―Gay Icon ゲイと権力

著者等紹介

入江敦彦[イリエアツヒコ]
京都・西陣生まれ。多摩美術大学染織デザイン科卒業。MICHIKO LONDONコーディネーターを経て、91年渡英、現在ロンドン在住。エッセイスト。生粋の京都人の目で京都の深層を喝破した『京都人だけが知っている』『やっぱり京都人だけが知っている』『ほんまに京都人だけが知っている』(洋泉社)3部作は近年の京都ブームのさきがけとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

辺辺

10
どうやら私の時間と感覚が80年代に止まっているようですね。異端者、少数派、影の存在であるゲイ、強いてはLGBTがこれほどのパワフルになってるなんて、読むまで知らなかった。その昔は興味津々だし、救済すべきだと思っていたのですけど、なに、そんなことちっとも必要じゃなかったのですね。今じゃ、金の卵を産む鶏だもんな。ちぇっ、同情して損したわ(おい)まあ、暇つぶしに偶にこの手のものも読むけど、ゲイに対する印象がガラリと変わったわ。そのうち、逆差別現象が起き、ノーマルでヘテロの普通の人たちが見下されるかもしれない。2021/10/19

美甘子

7
【図】文章がうますぎてぐっと引き込まれてしまった。日本は本当に差別に寛容すぎる、というか、いろんなフォビアが根強い。10年くらい前の本なので、いまのゲイムーブメントを著者がどう感じているのか、ぜひ続編も書いてほしい。イギリスのパワーゲイたちのエピソードから元気をもらった!2017/05/07

Roko

5
ゲイっていうだけで、社会的に差別を受けることはたくさんあります。就職だって、部屋を借りるのにだって、何だかんだとケチを付ける人が世の中にはたくさんいます。人がどんな嗜好を持とうが、どんな生き方をしようが、それはその人の自由だってことを許すことができない社会って、ファシズムそのものだと思うんですけど。LGBTのことを訳も分からずにバッシングする人がいますけど、彼らの素晴らしい才能のことを考えたことがあるのかしら?その才能が経済を動かす機動力になっているということを認めましょうよ!2018/09/01

ybhkr

5
しをんちゃんおすすめシリーズ。著者は経済学者ではなくゲイのライターさんなのですね。しかし、このイギリスのピンクポンド、日本における腐女子市場の展開にとてもにてる。日陰者でカミングアウトなんてとんでもない!→BL市場の理解拡大→経済効果バーン!オタクはお金かかるから正規雇用や公務員多いし、安定した職につくため高学歴多いし、創作のために音楽、書籍、映画などにお金使うし、遠征やコンサート費も惜しまない。みんなってことじゃないけどヤンママ出来婚世帯よりはお金動きやすいと思う。おそらく日本のゲイ市場もBL業界くらい2013/07/07

ra7

3
イギリスがgay friendlyなのは知っていたが、これほどまでとは。移住したい。(逃げになるんじゃないかという葛藤はあるけど、私基本的に日本嫌いだしなぁ。)少々文章中で使われているネタが古いけど、面白い。ところどころに「これ、知らない人にはわからないんじゃ?」と思ってしまう表現もあったけど(笑)2014/07/05

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