内容説明
著者は、環境学研究の第一線にありながら、新聞記者の経験を踏まえジャーナリストとしてのフットワークと視点を持ち続けた。地球全体に拡がる環境破壊の現場に「環境保護活動家の死」「先住民問題」「飢餓」「原発」「戦争」といった独自の視点から切り込み、悪化する地球環境の現状に警告を発し続けてきた。今日、地球が抱える環境問題の主要な課題を網羅している。四十数年にわたり、地球環境悪化の最前線に立ち続けた貴重な体験を集大成した名著。
目次
第1章 環境保護活動家の死
第2章 死に急ぐ先住民たち
第3章 飢餓キャンプの現実
第4章 砂漠の村のできごと
第5章 東欧の汚染地帯
第6章 中国の二つの大河
第7章 奪い尽くされる海
第8章 南極の緑の大草原
第9章 原発事故の余波
第10章 戦争が奪う人間と環境
著者等紹介
石弘之[イシヒロユキ]
1940年東京都生まれ。専攻は環境学。東京大学教養学部卒業後、朝日新聞社に入社。ニューヨーク特派員、科学部次長などを経て編集委員。85~87年、国連環境計画(UNEP)上級顧問(在ケニア)。96年から東京大学大学院教授(総合文化研究科、新領域創成科学研究科)。2002年大学退官後、駐ザンビア特命全権大使。現在北海道大学特任教授。この間、国際協力事業団参与、東中欧環境センター理事(在ハンガリー)などを兼務。国連ボーマ賞、国連グローバル500賞、毎日出版文化賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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