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誰が日本の医療を殺すのか―「医療崩壊」の知られざる真実

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862481719
  • NDC分類 498.021
  • Cコード C0247

内容説明

病院から医師が消える日もそう遠くはない!小児科医、産科医だけでなく、外科医や内科医も激務に疲れ果て、続々と地域の病棟から逃げ出している。「十年後には医師になりたがる人はいなくなるのではないか」そんな現場の声をよそに、国はさらなる医療費の削減を推し進め、医師の絶対数不足には目もくれようとしない。なぜ、日本の医療はここまで追い込まれてしまったのか。そこには、「医療費は高い」という決めつけの下、財政を締め付けられ続けた病院の悲惨な状況が存在した。「医療崩壊」の最前線から日本の医療の未来を問う。

目次

第1章 今、医療現場で何が起こっているのか
第2章 どこを見渡しても日本に医師は余っていない
第3章 このままでは医療ばかりか日本が崩壊する
第4章 日本の医療費は本当に高いのか
第5章 医療崩壊をもたらす国の「甘いワナ」
第6章 日本の医療に明日はあるのか

著者等紹介

本田宏[ホンダヒロシ]
1954年福島県生まれ。弘前大学医学部卒業後、東京女子医科大学第3外科にて腎移植、肝移植の研究に携わる。89年から済生会栗橋病院へ。現在、同病院副院長兼外科部長。また、現場で働く者の立場で国民のための医療を考える「NPO法人医療制度研究会」の代表理事を務めながら、日本の医療の現状を憂い、幅広く執筆活動や講演を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字の旅遊人

12
2020年代になって、新型コロナウイルスに翻弄される。本田先生、今こそ、オレは正しかったと出てきてください。

讃壽鐵朗

1
医療界のひどい現状を徹底的にさらしていて一種の暴露本であるが、それが行きすぎて茶化したような表現まで出てくるのはよくない。 しかし、この現状を今改善するのは無理で、医療が一度完全に崩壊してからでなければ、再建できないという指摘は確実性があるだけ不気味である。 それにしても、厚労省の官僚はこの状態をどこまで認識しているのか、認識していてもどうせ個々の立場の任期中だけ考えればいいとしているのか、全く不安になる。

のぶたか

1
先生の講演を聞いて。医療崩壊について学ぶにあたってのある意味入門書的な役割。

こたちゅう

0
医療問題について分かりやすく書かれている。しかし、医師数抑制は財務省もさることながら、医師会が医学部新設なんかに反対しているのでは?給料が安いという根拠に、総合商社やらマスコミやら極めて高給な企業を比較対象として持ってくるあたり、どうかなと思う。医師という職種と、フジテレビや三菱商事という企業を比較するのはおかしい。マスコミや商社という括り位でないと。パイロットや大学教授は職業というより職位に近いと思うし。医師も激務だが、ここに挙げられた会社に居続けるためにはそれなりに激務。悪いが、やや手前味噌に感じた。2013/07/08

かめかめ

0
現場にいる外科医が書いた、危機に近づく日本の病院の医療の話しです。 「病院から医師が消える日もそう遠くはない!」と書いてあります。それも詳細なデータがあり、説得力のある本です。 「現場の声をよそに、国はさらなる医療費の削減を推し進め、医師の絶対数不足には目もくれようとしない。」とも書いてあります。医師数は世界標準の2/3しかいない。そして世界に類をみない高齢社会の日本。国のお金は公共事業に消える。医療だけでなく、年金・介護などの社会保障にお金をかけない、不思議の国、ニッポン! 帯には、「子どもは産め2007/12/12

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