「脳」を変える「心」―ダライ・ラマと脳学者たちによる心と脳についての対話

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  • サイズ B6判/ページ数 393p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784862381736
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0015

内容説明

心と脳、仏教と神経科学。異なる二つの知の体系を止揚したダライ・ラマと神経科学者たちによるディスカッションの成果を、世界屈指の科学ジャーナリストがまとめた。

目次

1 私たちは変われるか―「脳の配線は不可変」の定説への挑戦
2 魔法の織機―神経可塑性の発見
3 成体脳に生まれる新たなニューロン―ニューロン新生
4 子どもの脳―若い脳の神経可塑性
5 脳に残る足跡―知覚経験が成体脳を再形成する
6 物質を凌駕する心―心の活動が脳を変える
7 遺伝と環境―脳内の遺伝子を働かせるもの
8 幼少期の経験がすべてを決定する?―慈悲の心のための再配線
9 情動の再形成―幸福のセットポイントに挑む
10 神経可塑性研究のこれから

著者等紹介

ベグリー,シャロン[ベグリー,シャロン][Begley,Sharon]
米国のサイエンス・ライター。ニューズウィーク誌でサイエンスのシニアライターとして神経科学、遺伝学、物理学、天文学、人類学などの記事を担当したあと、ウォールストリートジャーナル紙のサイエンス・コラムを2002年の開設時から5年間執筆。2007年にニューズウィーク誌に戻り、コラム、カバーストーリーを執筆している。コラムと記事で受賞多数。ニュー・ジャージー州在住

茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京工業大学大学院連携教授の他、早稲田大学などの非常勤講師も勤める。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学大学院物理学専攻課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちーたん

16
買ってから随分と経ってしまった。DNAは環境や心持ちによって年齢関係なく変化するということ。瞑想が心を穏やかにし、精神不安定な病気を和らげること。そして治らないとされている認知症が瞑想によって治るかもしれないこと。脳の研究はまだ発展途上でできないと思っていたことができる日が来るというのが、生きる上で励みになる。2015/12/07

Takashi Matsui

3
対談にしては、面白い書き方。ですが、こちらも楽しく読み勧められます。神経の可塑性の話を中心に徐々に拡大します。音楽、文化、宗教へ。脳科学者にダライラマが入る事で、面白い。リハビリにもとても使える事がある。ダライラマの事言葉を借りると。この本が人類の向上と未来を切り開いて行く方法に貢献するのではと考えます。2014/11/07

Eri Ushio

2
UBI プライミングに関する記述が面白かったです。"フィリップ・シェイヴァーの研究によれば、かつて愛して世話をしてくれた誰かを思い出させるものなどのちょっとしたことで、記憶と情動の両者にかかわると推測されている回路に弾みを与えられ、その結果、人々は苦しんでいる人に対して思いやりの気持ちをもつだけでなく、実際に助けようと行動するようになる。" TODO 毎朝、自分を愛して世話してくれた誰かを思い出そう2017/03/02

中澤武

2
脳の神経可塑性について、新しい科学の知見が刺激的である。ダライ・ラマの問いかけに対して、科学者は「思考と注意が脳を物理的に変える力を持つ」と答えている。「変化は内側から生まれる」のだ。2015/01/18

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