人でなしの経済理論―トレードオフの経済学

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人でなしの経済理論―トレードオフの経済学

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784862381323
  • NDC分類 343.7
  • Cコード C0033

内容説明

かかる費用とそこで得られる便益をはかりにかけて、意思決定するのがトレードオフの考え方。でもこのトレードオフ、経済方面だけでなく、社会のさまざまな問題についても応用できる。人命の価値は金額に換算するといかほどか?移植用の臓器を強制摘出できるように法律で決めたらそのメリット、デメリットは?HIV検査の普及は逆にエイズの拡大をまねく可能性があるから抑制したほうがいい?…経済学者はときに血も涙もないシミュレーションを試みる。「正しいかまちがっているか」より費用と便益が問題なのだ。よりよい社会政策、行動のための、人でなしの発想から入る費用便益分析入門。

目次

1 社会問題へのアプローチ
2 人命の価値っていかほど?
取引しようか?
おまえのものはオレのもの
持っているなら吸ってはいかが
人に迷惑をかけないとは?
規制と行動の変化
警告―製品に注意
解決策などない?

著者等紹介

ウィンター,ハロルド[ウィンター,ハロルド][Winter,Harold]
オハイオ大学で経済学を教える

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学工学系研究科都市工学科修士課程修了。マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務のかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで、広範な分野での翻訳と執筆活動を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がっち

6
トレードオフとは二律背反の関係のことである。マイケルサンデル氏のような本であったが、うまく日常生活においてのトレードオフ状態が書かれていたと思う。トレードオフ状態とはごく普通に起きるものである、その経済理論を勉強する入門書としてはいいのではないか。B2011/02/27

むとうさん

5
経済学の基礎的な考え方にはいろいろあるけれど、その中の1つがこの「トレードオフ」つまりあちらが立てばこちらが立たないということ。あえてその観点から様々な「当然」とされている社会問題を眺めてみると、意外と全然違う絵が見えてくる。経済学をやっていると割と普通な発想が多かったけれども、反発する人は多いだろうな。ただ例えば強硬な反原発を唱える人は少なくともこの視点が欠けているとは思う。もちろん彼らにしてみればこういう考えは「人道にもとる」んだろうけれど、その点全然違う原題を「人でなしの」と訳した山形さんは上手い。2012/10/17

Uzundk

4
正義も道理も人道も、そんなものは投げ捨ててお値段で決めましょうという鬼畜な、しかし現実に不可欠なトレードオフについての話。理想と現実は違うし、市場的価値と主観的価値は違う。その中で合意を見いだす政治においてどちらかに偏ると誤るというのが功利主義から見るとよく分かる。「解決策などない、あるのはトレードオフだけだ。」という引用がそれを表しているし、その内容に同意する。感情的にならず、社会的に考えることと、個人的に考えることを区別できなければならない。二つの視点を持って思考出来るように取り組みたい。2014/11/08

Empirestar

3
意志決定をするにあたって、ある行動を行えばどれだけの便益が得られるか、そしてそれについてのコストはどれくらいか、というトレードオフがあるのかを念頭に入れながら社会科学的に考えるための入門書。基本はミクロ経済学の副読本で、機会費用、コスト・ベネフィット分析、不確実性に対する意思決定についての入門書になっている。確かに人でなしという言い方もあるだろうが、世の中にはびこる感情論による議論を見分けるための一つの基準判断としてミクロ経済学的な論理はもっと受け入れられるべきだと僕は常日頃感じていることを本にまとめた本2009/05/30

Toru Fujitsuka

2
経済学的にみると全ては良い面と悪い面がある 世の中の対立を考えるのに参考になるな2017/11/30

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