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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784862381002
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「サンリオSF文庫」で、最も復刊が求められていた伝説の名作が、全面改訳で遂に登場! 刻々と迫り来る氷の壁、地上に蔓延する抗争と殺戮、絶望的な逃避行。恐ろしくも美しい終末のヴィジョンで読者を魅了し、世界中に冷たい熱狂を引き起したSFの伝説的名作。

『氷』 は唯一無二の作品だ。その魔法の力によって、『氷』 は唯物論的なサイエンスファンタジーの視界を超えた領域に到達している。――ブライアン・W・オールディス

内容説明

異常な寒波のなか、夜道に迷いながら、私は少女の家へと車を走らせた。地球規模の気象変動により、氷が全世界を覆いつくそうとしていた。やがて姿を消した少女を追って、某独裁国家に潜入した私は、要塞のような「高い館」で、絶対的な力で少女を支配する「長官」と対峙するが…。刻々と迫り来る氷の壁、地上に蔓延する抗争と殺戮、絶望的な逃避行。恐ろしくも美しい終末のヴィジョンで読者を魅了し、冷たい熱狂を引き起したアンナ・カヴァンの伝説的名作。

著者等紹介

カヴァン,アンナ[カヴァン,アンナ][Kavan,Anna]
1901年、フランスで裕福なイギリス人の家庭に生まれる。本名ヘレン・ウッズ・エドワーズ。子供時代をヨーロッパ諸国を転々として過ごし、イギリスで学業を終える。結婚後しばらくビルマに滞在、小説を書き始めるが、結婚生活はまもなく破綻。やがて精神状態が悪化し、ヘロイン中毒となる。不安定な精神を抱えながらも小説や絵画の創作をつづけ、『アサイラム・ピース』(40)からアンナ・カヴァンと改名、カフカ的な不安と幻想を描いた作品を発表する。終末のヴィジョンに満ちた長篇『氷』(67)は絶賛を浴びるが、翌1968年に急死

山田和子[ヤマダカズコ]
1951年、北九州市生れ。慶應義塾大学文学部中退。元『季刊NW‐SF』編集長。翻訳家・評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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