内容説明
児童虐待、自宅売春、保険金殺人…鈴香の疑惑は本当か。なぜカップルは死ぬことに憧れたのか。なぜ妹は姉の「首だけは切れない」と言ったのか。なぜ少女は「やっちゃえ!」と殺害を煽ったのか。これまでの“常識を覆す”新解釈事件ルポ。
目次
第1章 畠山鈴香二児連続殺人事件(家族という密室;光の宿り先)
第2章 自傷系カップル親殺し事件(呪いのファンタジア;世界は汚れている?)
第3章 姉妹借金バラバラ殺人事件(崩れゆく夢の家;作られた欲望の果て)
第4章 家出少女セクハラ殺人事件(さまよう眠り姫;やっちゃえやっちゃえ)
著者等紹介
朝倉喬司[アサクラキョウジ]
1943年、岐阜県生まれ。犯罪評論家・ルポライター
中村うさぎ[ナカムラウサギ]
1958年、福岡県生まれ。エッセイスト・作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sachiko.t
6
過去に起こった事件のルポ。何故そうなったのか、うさぎさんが彼女らの心をなぞる。事件の影に女性あり、どころか女性が中心にある事件。現在彼女達はどうしてるのか?2019/01/26
pom
4
どの事件も理解はできないが、ゴスロリ系カップルの親殺しははちゃめちゃな感じ 。なによりゴスロリ娘にすり寄るように、同じ趣味の服を着ていた母親に対する中村うさぎの手厳しさにニヤリ。実際にうさぎさんもゴスロリ服買って着てみて痛さを実感されたそう2016/06/11
金平糖
2
C。2017/04/21
Melody_Nelson
1
ゴシップ記事で面白おかしく書かれた事件について、中村うさぎと朝倉喬司の2人が取材し、考察。うさぎちゃんの、加害者が憑依してるかのような推測が面白い。「女という病」に近いか。それにしても、人間の心理って複雑だなぁと、こういった事件を読むたびに思う。2014/12/21
DEXTERITY
1
ある4つの殺人事件を、作家とルポライターがそれぞれの視点で読み解いたもの。/個人的に、どうしてもうさぎさんの妄想に引きずられてしまいがちなのだけれど、その直後に、朝倉さんのルポで説明し直されることによって、客観的また立体的に事件について考えることができた。(うさぎさんが、朝倉さんの意見を聞いてから、妄想を加えた気しなくもないが。)2013/11/04