お役所仕事の大東亜戦争―なぜ日本は敗戦国のままなのか

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861998027
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0021

内容説明

侵略は論外、聖戦も間違い!大日本帝国滅亡の真実。気鋭の憲政史家が左も右も一刀両断!

目次

序章 大日本帝国の統治機構
第1章 日露戦争後の平和ボケ
第2章 リアリズムが失われた大正デモクラシー
第3章 しなくてよかった国際連盟脱退
第4章 支那事変に学ぶ日本を滅ぼす方法
第5章 亡国前夜の近衛内閣末期
第6章 地獄に落ちた大東亜戦争

著者等紹介

倉山満[クラヤマミツル]
1973年生まれ。1996年、中央大学文学部史学科国史学専攻卒業。1998年、中央大学大学院文学研究科国史学専攻博士前期課程修了(文学修士)。1999年から2014年まで国土舘大学日本政教研究所非常勤研究員、体育学部・21世紀アジア学部で「日本国憲法」の教鞭をとる。現在はWebサイトで運営する私塾「倉山塾」塾長として活躍し、YouTubeによる動画配信番組「チャンネルくらら」で時事問題、歴史、文化などについて幅広い言論を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ネコ虎

20
大東亜戦争に至るまでの政治家と官僚(軍人も)の人事面からみた昭和政治史。余りにだらしない政治家と無責任な官僚たちとそのシステムに驚くと共にそれが戦争突入と最悪をもたらした元凶であったことに嘆くのみ。ああ、一応のエリート日本人、これが日本を地獄に導いたリーダーの姿なのか。倉山満氏の的確かつ斬新な人物評価、定説を破る見方に頭が下がる。上念司氏がまとめたという狡く無責任な意味での「賢者の知恵」が至るところで力を発揮してしまうことに脱力。現代日本に通用する恐るべし賢者の知恵用語集。本当の賢者の知恵はないのか。2019/08/21

軍縮地球市民shinshin

13
「侵略」とか「聖戦」ではなく、あの戦争を「お役所仕事」という観点で見直した意欲的な研究である。一般書なので、典拠となる史料を提示していないので実証性という点に難点はあるものの、日露戦争終結後から太平洋戦争終結時の鈴木内閣まで、内閣ごとに論評されている。昭和に入ってひどくなるのは、政治家の劣化、官僚の台頭である。予算を獲得するために、海軍は英米を仮想敵にしたとか、戦時なのに平時の年功序列的な人事配置など、まさに「お役所仕事」のオンパレードだと気づかされる。一貫性も何もなく、行き当たりばったりで敗戦まで2015/08/24

Naoki Maeda

8
これを読めば、お役所仕事=賢者の知恵というあまりにもあほらしい理由で日本を破滅への道をたどったとかことがわかる。右の聖戦論や左の侵略論などもお花畑に見えてくる。急に言われても、聞いてない、順序違う、傷ついたなど、保身のためにあれこれ言って、問題を回避する。平時ならいいが戦時だととっても危険な行為があますどころが無く、この賢人の知恵で説明できるところが凄い。戦前の歴史観を身につけるには最適の一冊。あと内閣と枢密院、衆議院の図説もわかりやすい倉山さんは難しいこと簡単にする名手だと思う。2015/10/19

ミロリ

6
今、未来の政治家たちが同じ過ちを繰り返さないように願うのみ。戦争を起こす流れを作った人たちと同じような思考を根本的に持っている人は会社の倒産や経済悪化を引き起こしやすいように思う。2019/12/27

百式改(公論サポーター東海)

6
「真面目に侵略しろ」と言う作者の言葉 読めば納得 とても大戦争をしているとは思えない内閣閣僚の人事 それこそ、独裁者が居た方が日本は勝てたんじゃないかと思うくらい。 軍も一省で軍司令部は高級官僚 ひたすら役人仕事をしていたなんて自存自衛 東亜開放 国体護持を信じて散っていった英霊に対し靖国でどんな顔をしている事か。2015/10/09

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