失われた時を求めて フランスコミック版〈第2巻〉花咲く乙女たちのかげに(1)海辺への旅

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  • サイズ A4判/ページ数 55p/高さ 31cm
  • 商品コード 9784861913921
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0097

内容説明

世界文学史上不朽の名作『失われた時を求めて』あまりにも有名なプルーストの大長編小説を完全コミック化。

著者等紹介

プルースト,マルセル[プルースト,マルセル][Proust,Marcel]
1871年、普仏戦争とパリ・コミューンの直後、首都の混乱を避けてパリ郊外に生まれた。父はパリ在住の高名な医師で、裕福な家庭であり、教養豊かなユダヤ系の母に愛されて育った。9歳のときに喘息の発作を起こし、以後、病弱なため、学業は不安定だったが、社交界の様々なサロンに出入りする。読書をこよなく愛し、少年の頃から文学者を志し、文学雑誌への寄稿も行い、24歳で『楽しみと日々』という文集をアナトール・フランスの序文を付して発表する。しかし、1908年頃からパリのオスマン通りの部屋に閉じこもり、『失われた時を求めて』の執筆に没頭する。1919年に刊行されたこの小説の第2篇『花咲く乙女たちのかげに』でゴンクール賞を受賞。だが、全巻の刊行を見ぬうち、病状が悪化し、1922年に肺炎で死去。享年51

ウエ,ステファヌ[ウエ,ステファヌ][Heuet,St´ephane]
1957年、フランス・ブルターニュ地方の軍港都市ブレスト生まれ。現在はパリに暮らし、二人の子供がいる。7年間インド洋で船員として働いたのち、パリで演劇のアートディレクターとなる

中条省平[チュウジョウショウヘイ]
学習院大学フランス語圏文化学科教授。1954年生まれ。専攻は19世紀のフランス小説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

timeturner

4
祥伝社版は第1巻第1部「コンブレー」に第2部「スワンの恋」を加えただけで続刊も出ていないので、白夜書房版で第2巻を読んだ。これも途中なのがなんだかなあ。水族館のシーンはヴィジュアルアートならではの迫力だった。こんなふうに水槽の魚を人間社会の比喩として使っている小説は昔の本に多いような気がするけど、それってヴィクトリア朝に流行ったアクアリウムの影響もあるのかな。2019/04/21

こん

4
これは漫画の体裁をしているけれど、文字が多すぎて、原文の小説を読んだ方がいい気分になった。絵に魅力はそんなに感じなかったな。海外のバンドデシネはみんなこんな感じなんだろうか?2017/02/26

パン太郎

1
滅びゆく水槽の魚たちに対し、溌剌として自由を謳歌する新しい時代の女性たち。それをなすすべもなく眺めている主人公。あらがいようもない時代の流れを、まるで車窓からの景色でも眺めるように。2020/07/11

takizawa

0
本巻では、主人公が祖母と一緒に海辺の町・バルベックで過ごす日々が描かれている。フランスの列車の様子や海岸沿いの町の華やかさを観察することができる。祖母があまり社交的でなく、主人公自身も周りの貴族と自分への扱いが違うことを気にしたりしていて心理描写も楽しめる。最初の列車のシーンで療養のためだからと祖母を言い聞かせアルコールを飲み、ほろ酔いで席に戻ってくる主人公がかわいい。2009/01/13

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