内容説明
劇評家渡辺保が幼少時代からどのように歌舞伎と接してきたか―。十五代目羽左衛門、六代目菊五郎、初代吉右衛門、七代目三津五郎、初代白鸚、六代目歌右衛門、七代目梅幸、四代目雀右衛門、七代目芝翫、坂田藤十郎、仁左衛門、玉三郎などの歌舞伎俳優をはじめ、文楽、新劇、劇評等、さまざまな視点から語られる。また、「舞台を見る眼の養い方はありますか?」などの質問へ率直に答えた「三十問三十答」も同時収録。
目次
蔵の中の羽左衛門
六代目菊五郎
錦絵の人々
三宅周太郎と「型」
二つのバイブル
初代吉右衛門
七代目三津五郎
山城の「と」
スタニスラフスキーの『俳優修業』
二人の「一夫」〔ほか〕
著者等紹介
渡辺保[ワタナベタモツ]
演劇評論家。1936年、東京生まれ。58年慶應義塾大学経済学部卒業後、東宝入社。東宝演劇部企画室を経て、65年『歌舞伎に女優を』で評論家デビュー。『女形の運命』で芸術選奨文部大臣新人賞、『娘道成寺』で読売文学賞、『四代目市川団十郎』で芸術選奨文部大臣賞、『黙阿弥の明治維新』で読売文学賞を受賞。2000年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
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歌舞伎役者等々のエピソード集 高齢者用太字 初出紙 月刊「演劇界」の連載を書籍化。劇評家・渡辺保が幼少時代からどのように歌舞伎と接してきたのか。新旧の歌舞伎俳優をはじめ、文楽、新劇、劇評など、様々な視点から語られる。番外編「三十問三十答」も収録。2012/10/23
がんちゃん
0
歌舞伎の奥深さを再認識させられました。型について、芸と演技の違い、なによりも芸に対するあきなく追求。名優といわれる人たちはそう呼ばれるだけの何かがあるんですね。それを教えてくれることも演劇評論家の仕事であるということ。単なる感想ではない劇評ということについても、その奥深さを教えていただきました。2015/01/09
まめはち
0
歌舞伎鑑賞の初心者へのアドバイスとして、①役者本位で鑑賞。誰かの贔屓になって追いかけ、その役者さんがでる作品を見る②次の段階として、作品本位で鑑賞。贔屓の人のこれなら面白そうだというように作品を見極める。以上2点をあげてました。まずは菊之助さんを追いかけて、①の段階を極めようと思います。 2015/01/18
takao
0
ふむ2018/01/19