内容説明
いま、わたしたちは思い通りの「幸福」を手に入れることができるのか?―古代ギリシア時代の賢人たちから、ブランドファッションを買うことに喜びを見出す現代の少女まで、さまざまな「幸福」のカタチを比較し、今日の社会で、わたしたちが幸せをどのように描けるのかを追求した、世界的社会学者、ジグムント・バウマンの到達点。「パラサイト・シングル」「格差社会」の生みの親、山田昌弘氏書き下ろし解説。
目次
はじめに 幸福のどこが問題なのだろうか?(「幸福」について考えてみる;幸福をお金で買う ほか)
第1章 幸福という苦悩(あなたがセレブであるあかし;時代とともに変わる幸福のイメージ ほか)
第2章 わたしたちは人生のアーティスト(自分の人生について考えてみる;いまとむかし ほか)
第3章 なにかを選択するということ(求心力と遠心力;他者に手をさしのべた人々 ほか)
あとがき 組織化すること、組織化されることについて(変貌する管理のかたち;リキッドモダンのディレンマ)
著者等紹介
バウマン,ジグムント[バウマン,ジグムント][Bauman,Zygmunt]
ポーランド出身の社会学者。現在、イギリスのリーズ大学およびワルシャワ大学名誉教授。1925年ポーランド西部ポズナニでユダヤ系ポーランド人の家に生まれる。1939年ナチスのポーランド侵攻を避けて一家はソヴィエト連邦に亡命。1943年ソヴィエトに支援されたポーランド陸軍に入隊。1944年ベルリン攻防戦に参加、終戦後も情報関連部局に務め、少佐に昇進。1953年ポーランド国内の反ユダヤ主義の高まりにより除隊命令を受け、陸軍除隊。1954年ワルシャワ大学哲学・社会科学部講師
山田昌弘[ヤマダマサヒロ]
専門領域:家族社会学、感情社会学、ジェンダー論。東京学芸大学教育学部教授をへて、2008年4月より中央大学文学部教授。家族社会学、感情社会学の観点から、親子・夫婦・恋人などの人間関係を多角的に読み解く。1990年代後半からの日本社会の変質を鋭く分析し、未来に希望や夢を抱けなくなった若者の多くの現状から、「パラサイト・シングル」、「希望格差社会」、「婚活」らの言葉を生み出した。現在は、世界金融危機のなかでの「新しい幸福」のあり方に関心を寄せている
高橋良輔[タカハシリョウスケ]
専門領域:国際関係論・現代政治理論・政治社会学。(特定非営利活動法人)国際協力NGOセンター調査研究/政策提言担当などをへて、現在、佐賀大学文化教育学部准教授
開内文乃[ヒラキウチフミノ]
専門領域:家族社会学・ジェンダー論。一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coaf
金平糖
hayate
hideko
へっぽこガエル