内容説明
“正義”の名のもとに続く、終わりなき世界規模の「対テロ」戦争。世界で、アメリカで、宙吊りにされる“理想”。いま問われる、擁護すべき「永久平和」の“理想”とは、何か?現代アメリカでもっとも注目される思想家ドゥルシラ・コーネルによる実践的“理想”論。
目次
第1章 イラクにおいて生きることと死ぬこと―死に至らしめるトークと正戦論の限界
第2章 引き裂かれた世界―永久平和と終わりなき戦争
第3章 人間性の多彩なヴィジョン―ジョン・ロールズ『万民の法』
第4章 人間の潜在能力を開発する―自由、普遍性、礼節性
第5章 文明化、進歩、そして彼方へ
第6章 ナショナリズムを再考する―フェミニズムと反軍事主義の理想
第7章 別の家族の物語―トランスナショナルな養子縁組の倫理と政治
著者等紹介
コーネル,ドゥルシラ[コーネル,ドゥルシラ][Cornell,Drucilla]
1950年、アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれ。南アフリカのケープタウン大学教授(私法担当)。合衆国のラトガース大学教授(政治学・女性研究・比較文学)を兼任。カリフォルニア大学ロサンジェルス校ロースクール修了(法学博士)ポストモダン系フェミニズム法哲学の開拓者として知られる
仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年、広島県生まれ。金沢大学法学類教授。政治思想史・社会哲学。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)
近藤真理子[コンドウマリコ]
1978年生。東京大学大学院学際情報学府博士課程学際情報学在学中。専攻、文化研究
高橋慎一[タカハシシンイチ]
1978年生。立命館大学文学研究科博士後期課程単位取得退学。専攻、社会思想史・社会学
高原幸子[タカハラサチコ]
1971年生。中京大学ほか教員。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。専攻、開発とジェンダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒナコ