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内容説明
「エクストラテリトリアル=治外法権」をキーワードに多言語的な東欧の文学世界を読み解いていく。
目次
1 ポーランド文学、その拡張(一九三〇年代ポーランド文学論―「春」と「黒人」の問題圏;ゴンブローヴィッチとその同時代人;多言語的な東欧と「ドイツ人」の文学;G・グラス『蟹の横歩き ウィルヘルム・グストロフ号事件』(書評)
モアシル・スクリャールと多文化主義
フルブンと「死刑囚」の詩的言語活用
声の宛先、あるいは二人称の廃墟)
2 ポーランド文学の外(コンラッドと英語、コンラッドとポーランド語;さまよえるポーランド文学―「灯台守」から『ノストローモ』まで;ジョゼフ・コンラッド『シャドウ・ライン』(書評)
在外ポーランド人作家にとってのポーランド
前線をさまよう裸の眼『ペインテッド・バード』について
ゴンブローヴィッチとボウルズ
ユダヤ文学の語りの戦略―方法としてのイディッシュ)
3 カフカのまわり(イディッシュ語を聴くカフカ;ハエの羽音のような言語―イディッシュ文学のアヴァンギャルドな実験;断食芸人論;難民小説としての『城』―アーレントの読み;あつかましさについて)
著者等紹介
西成彦[ニシマサヒコ]
1955年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。専攻は比較文学/ポーランド文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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