水俣五〇年―ひろがる「水俣」の思い

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  • サイズ A5判/ページ数 364p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784861821653
  • NDC分類 493.152
  • Cコード C0036

内容説明

水俣病。それは「環境問題」の原点。日本が高度成長を遂げたその裏で、豊穣な不知火の海は「死」の海となった。悲しみの海底から、私たちは、いま、何を学ぶのか?最首悟、石牟礼道子、加藤登紀子、川田龍平、花崎皋平、原田正純、そしていまだ苦しみ続ける患者達28名が自然と人間の関係を語り、“いのち”の倫理を考える。

目次

序章 水俣病と現代社会を考える―水俣の五〇年
第1章 水俣のひろがり(ひろがる「水俣」;私の水俣病事件;私と水俣病―大村トミエさんに聞く ほか)
第2章 経験としての水俣(「つづく」という意志;水俣と抵抗の原理としての環境倫理学;水俣大学構想の現在 ほか)
第3章 病む時代の「希望」(「つづく」は「いのち」;水俣からピープルの思想へ;いのちざわめく場所から ほか)
終章 水俣病公式発見から五〇年―宝子を想う

著者等紹介

最首悟[サイシュサトル]
1936年福島県に生まれ、千葉県に育つ。東京大学理学部動物学科博士課程中退後、1967年同大学教養学部助手になる。1994年退職。恵泉女子大学を経て、2003年より和光大学人間関係学部人間関係学科教授。現在、和光大学名誉教授、予備校講師。この間、1968年東京大学全学共闘会議助手共闘に参加。1977年第一次不知火海総合学術調査団に参加、1981年より第二次調査団団長

丹波博紀[タンバヒロキ]
1979年千葉県に生まれ育つ。筑波大学地域研究研究科修士課程修了後、現在、東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻研究生。2004年、最首悟に引率される和光大学「水俣フィールドワーク」に同行したことを機縁として、水俣をめぐり人の生き方を問い始めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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