内容説明
現実のイメージ化と時間の断片化。ポストモダンの二大特徴はマスメデイアの肥大化・情報システムの加速化と相俟って、われわれを歴史的記憶喪失にする。ポストモダンの現状を見据えつつその病弊を剔出した記念碑的考察。
目次
1 ポストモダニズムと消費社会
2 ポストモダンの理論
3 マルクス主義とポストモダニズム
4 ポストモダニティの二律背反
5 「芸術の終わり」か、「歴史の終わり」か
6 ポストモダニティにおけるイメージの変容
7 文化と金融資本
8 レンガと風船―建築・理想主義・土地投機
著者等紹介
合庭惇[アイバアツシ]
1943年、東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。国際日本文化研究センター教授。情報社会論専攻
河野真太郎[コウノシンタロウ]
1974年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。京都ノートルダム女子大学人間文化学部講師。専門はイギリス小説・批評理論
秦邦生[シンクニオ]
1976年、東京生まれ。英国ヨーク大学英文科博士課程修了(Ph.D)。武蔵大学非常勤講師。専門は英文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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