内容説明
冬休み―一子と柳井くんは、おばあちゃんから「バイト」を頼まれ、繁忙期のほたる館を手伝っていた。そんな暮れのある日、山菜などを商う「山ばあさん」が久しぶりに訪ねてくる。彼女が金木犀を嫌う理由を聞いた一子たちは、おばあちゃんの悲しい「初恋」についても知ることとなった…。今もっとも注目を集める作家の好評デビュー作シリーズ、待望の第三弾。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞を受賞。2005年『バッテリー』シリーズで第54回小学館児童出版文化賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どぶねずみ
27
クラスの男の子一緒にと旅館の仕事を手伝う小5の一子。小学生なのに偉いねと言われるのを極度に嫌う。大人の思い込みや軽い言動でどれだけ子どもを傷つけるのか、もっと私自身も周囲の子どもに気遣わなければならないことたくさんあると感じた。子どもと老人との会話のなかで知る戦争についての話は、とても重みを感じるテーマのはずなのに、女将であるおばあちゃんの初恋話と絡めて軽く読めたのがよかった。2018/05/18
紅
8
子どもだからという言葉に憤る一子が、底辺高校だからと言われて笑うガールズブルーの少女たちに重なって見えた。あさのさんは枠にはまることを嫌う人なんだなあと思った。2013/04/04
ゲルダ
2
子ども達が、取り巻く大人がそれぞれの立場できちんと生きていて 引き込まれる。 でも、終わりが。もう少し続くと思って驚いて声がでた。2009/10/08
うりぼう
2
真面目なちびまるこちゃんのようだ。2007/05/21
羊男
1
★★★2007/05/31