内容説明
温泉町にある老舗旅館「ほたる館」の孫娘・一子は、物怖じしないはっきりとした性格の小学五年生。昔ながらの旅館に集う個性豊かな人々や親友の雪美ちゃんに囲まれ、さまざまな経験を重ね少しずつ成長していく。家族や友達を思いやり、ときには反発しながらも、まっすぐに向き合っていく少女たちの純粋さが眩しい物語2編を収録。著者デビュー作シリーズ第一弾。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞を受賞。2005年『バッテリー』シリーズで第54回小学館児童出版文化賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tadashi_N
14
家業のある子供は大変だけど面白い。2023/01/27
calaf
5
老舗温泉旅館の娘・一子は小学五年生。その成長物語。あさのさんのデビュー作らしい...児童書なので、すぐに読めます (^^)2016/06/19
miu
4
小学5年生の精一杯な毎日が素敵でした。5年生ってまわりが思っているほど子供じゃないんですよね。ちゃんと考えて、悩んで、誰かの役に立ちたいと思って、でも大人たちから子供扱いされるのがもどかしくて。一子の成長を見守りたくなりました。2011/12/17
虹雪
4
老舗旅館の孫娘、一子の性格すきですね。サバサバしていて曲がっていなくて。一子の父の自分の思ったことしたことを全部口にできる人間としか相手にしないのかはちょっと胸に響きました。2010/08/17
読書国の仮住まい
3
シリーズ一冊目。 山間の温泉街、湯里。 一子はそこの老舗旅館ほたる館の一人娘。 土曜日は大口のお客が入るため、家の手伝いをさせられるので憂鬱。 ところが四十二人のキャンセルが出てしまう。 一年前に出来た朝日ホテルに取られたようだ。 そしてその日、陰のある女性の一人客が宿泊して…(土曜日のほたる)。 女将のおばあちゃんが太鼓判を押す芸妓が昔いた、その名は玉女。 それは一子のクラスメイト雪美の母のことだ。 雪美は優等生で、過去の母の仕事からイジメを受けている。 ある日なじみ客のお座敷を頼まれ…(雪美ちゃん)。2022/06/03