内容説明
中飛車は好きだけど、相振りにされたときに困っていませんか。相振りにされたとき困るから、先手中飛車は指したくても指せないという方はいませんか。そんな悩みに応えるのがこの本です。みなさんの実戦で現れやすい形を中心に、具体的に攻めつぶすまでの手順をていねいに解説しました。
目次
第1章 向かい飛車からの速攻―対三間飛車1
第2章 早めの後手3五歩を標的に―対三間飛車2
第3章 すべてを変える銀上がり―対三間飛車3
第4章 現代感覚の穴熊へ―対三間飛車4
第5章 攻めの速度が違いすぎる―対向かい飛車
第6章 鏡を壊す中座飛車―相中飛車
第7章 中央突破が成立―対四間飛車
著者等紹介
鈴木大介[スズキダイスケ]
1974年7月、東京都生まれ。86年、大内延介九段門。94年10月、四段。以後順調に昇級・昇段を重ね、2003年4月八段。久保利明二冠・藤井猛九段と並んで「振り飛車御三家」と呼ばれる。NHK杯優勝(99年度)、早指し新鋭戦優勝(96年度)。将棋大賞は勝率第1位、連勝賞、新人賞(以上96年度)、敢闘賞(99年度)、升田幸三賞(2004年度)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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akihiko810/アカウント移行中
18
次の一手形式「指しこなす本」シリーズ。相振り・先手中飛車の棋書。 相振りでは「不利」とされる中飛車。角交換に同飛車と取って、向かい飛車に振りなおして戦うことは知っていたが。 一番多い対・三間飛車の部分は読み込むべきだろう。左銀を46と右に上がって、引き角にして45の歩を取る作戦、また左銀は56でなく66と左に上がって、飛車筋を通しながら65銀と出る「そのまま中飛車」などの筋は知らなかったので、かなりいい本だと思う。 ただし、中飛車左玉(左穴熊)系の戦法は載ってないので注意。 2023/05/12
nerozou666
2
振り飛車御三家・鈴木大介九段の相振り飛車の棋書。同出版社の「〇〇を指しこなす本」シリーズと同じく左右のページで印刷が上下逆となっており、最後まで読んだら上下逆にして反対から読み返す次の一手形式解説書の構成となっている。前作の『パワー中飛車で攻めつぶす本』で対抗型における先手中飛車を解説し、本作では相振り飛車での先手中飛車を解説している。タイトル通り先手中飛車視点で対三間飛車、対向かい飛車、対四間飛車、対中飛車と網羅的に学ぶことができる。相手の出方によって中飛車から更に向かい飛車に振り直す変化が面白い。2018/10/22