感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
西澤 隆
5
酒好きだから酒蔵見学にはときおり出かける。発酵中の酒母の香りを嗅がして貰ったりすることもある。でも米を水に浸し洗うところから鑑評会に出品するまでの大吟の仕込みをひとつひとつの工程ごとにここまで見せて頂く機会はあるはずもなく多くの発見があった。タイトルの「ケンカ酒」は鑑評会出品酒のこと。でも文章には「ケンカ」のような外連味はなく、ただただ丁寧に、一生懸命、日本酒を仕込むひとの姿が浮かび上がる。原理主義的「手作り至上主義」ではなくデータもきちんと見ながら必然性があっての手作業。読み終えると、呑みたくなります。2017/12/18
じゅんた
1
日本酒が私たちの手元に届くまでに、その酒が如何に多くの人の思いが積み重なって出来上がったものなのかを知ることができた。また各蔵がお互い切磋琢磨していい酒をつくりたいという想いがよく伝わってきて、新潟清酒の今後の発展を願うばかりである。2014/03/31
アボット
0
ケンカ酒とは出品酒という意味だと、初めて知りました。品評会に臨む心意気、真剣さがひしひし伝わりました。また、地域との強い結び付きを感じさせられました。軽々しく書き申し訳ありません…。