朱鷺新書<br> 人生は終わったと思っていた―アルコール依存症からの脱出

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朱鷺新書
人生は終わったと思っていた―アルコール依存症からの脱出

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784861324796
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0295

内容説明

アルコール依存症での自らの入院体験を基に書き上げた小説『窓の外は青』を再録。さらに同書出版からパフォーマンスイベント「こわれ者の祭典」開催にいたる激動の10年をたどるエッセー集。「酒を飲まない生き方」を決意した「かっこ悪く生きていく、こわれ者」月乃光司は多くの出会いによって支えられていた。

目次

第1部 窓の外は青(窓の外は青;秩格子の中;ロック ほか)
第2部 そのままの自分でいい(そのままの自分でいい―森田療法学習会「生活の発見会」体験記;アルコール依存症者の自助グループと僕;生活の発見会と僕 ほか)
第3部 青空は現れたか(酒を飲まない生き方;働いたことがほとんどなかった;こわれ者の祭典 ほか)

著者等紹介

月乃光司[ツキノコウジ]
高校入学時から対人恐怖症・醜形恐怖症により不登校になる。引きこもり生活、通算4年間を過ごす。24歳よりアルコール依存症になる。自殺未遂、アルコール依存症により精神科病棟に3回入院。27歳から酒を飲まない生活を続ける。自伝的小説「窓の外は青」(新潟日報事業社)を2001年に出版(にいがた市民文学奨励賞・新潟出版文化賞受賞)。新潟日報にて「心晴れたり曇ったり」を5年間連載。インターネットラジオ「月乃光司のハート宅配便」パーソナリティ。心身障害者の表現イベント「こわれ者の祭典」代表。第5回安吾賞新潟市特別賞。2010年新潟弁護士会人権賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カッパ

17
◯ 私は定期的に依存関連の本を読むことにしている。今回の本では著者は回復して小説を書いている。神を信じることで考え方も変わり行動も変わった。さらに、結婚もしているし、イベントまでやっている。凄いパワーだ。こうやって回復した話を聞くと力になる。2017/02/09

アボット

5
著者の月乃さんは新聞で連載されたりしていたので名前は知っていたが、アルコール依存症だったことは今回この本で知った。改めてアルコール依存者の心の状態の深刻さに驚く。一緒に入院していた極度なアルコール依存者の人が何人も亡くなっていく。衝撃だった。 自助グループのメンバーに教会に行く事を勧められて、そこで知り合った方のギターの伴奏で自作の詩を朗読し「生きる技術」をパフォーマンスメッセージとして伝える事をされている。イベントタイトルは「こわれ者の祭典」。月乃さんの前に進んでいく力が素晴らしいと思った。2021/01/22

くらげ

1
アル中に限らず、いろいろな依存症・病気を抱えている人に勇気を与える本だと思った。「緊張している自分、そのままでいいんだ」「足から回復!耳から回復!口から回復!」という言葉が心にしみる。後半からは著者の「生きてることは素晴らしい」と日々の喜びが伝わってくる。あとがきの「鉛色の空でもいいじゃないか」という「諦めの納得」が凄く良い。青い空でなくてもいいじゃないか、という締めが人生とは何かを深く問いかける。2014/09/09

CEJZ_

1
1P14行。月乃光司さんという人は新潟では有名だ。地元の新聞でコラムやイラストをよく見る。全国的にも有名かもしれない。アルコール依存症を克服し、「こわれ者の祭典」というイベントを定期的に開催されている。月乃さんの入院時や退院後の暮らしぶりや、人との交流の中で、幸せをつかんだ様子がよくわかった。わたしは酒を全く飲まない偏った人間だが、社会勉強として読ませていただいた。2013/08/08

ときどきドキドキ

0
月乃光司さんがアルコール依存症であることや「こわれ者の祭典」を行っていることは知っていたが、本人の人生についてはほとんど知らなかった。そして初めてこの人が対人恐怖症からのアルコール依存症だったことを知った。何となく飲んでいた1杯が癖になり、それがないと物足りなく感じてしまう。そしてそれが呼び水となりどんどん量が増えていく。月乃光司さんは外へ出ることが怖くてひきこもっている時にアルコールを飲んでしまった。これではダメなんだと思い入院を経て仲間たちの姿を見ながら、反面教師としてこれたのではないだろうか。2022/12/25

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