内容説明
雪国の自然と生活を素朴に伝えた鈴木牧之の名作『北越雪譜』の現代訳語版。乳飲児を背負って吹雪に倒れた若夫婦の話や、雪の力で生まれた縮の話など、雪にまつわる人間の哀歓を生き生きと描いた越後の古典がよみがえる。
目次
雪中の幽霊
関山村の毛塚
初夏の雪
狐を捕る
沫雪
北高和尚
雪の堆量
雪蟄
雪吹
火浣布〔ほか〕
著者等紹介
田村賢一[タムラケンイチ]
1933年新潟県に生まれる。東洋大学文学部国文学科卒、元新潟県公立中学校教諭、前新潟県立八海高校講師、上代文学会々員、迯水短歌会維持会員、新潟県生涯教育講師、「六日町史」編集委員、鈴木牧之顕彰会理事、塩沢町文化財審議委員。第三回井上円了賞受賞。第三三回読売教育賞受賞
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