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巫者のいる日常―津軽のカミサマからスピリチュアルセラピストまで

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  • サイズ B6判/ページ数 396p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861105586
  • NDC分類 163.9
  • Cコード C0014

内容説明

イタコの消えゆく今日の津軽地方では、カミサマと呼ばれる霊能者が死者の口寄せを行う。「あの世」と交渉する力をもったカミサマたちのもとへは今日も依頼者が相談に訪れる。何が彼らの世界を成り立たせているのか。都心のスピリチュアルカウンセラーまで射程に入れ、私たちの隣にいる現代日本の巫者の姿を探る。

目次

同時代的、日常的存在としてのシャーマン
第1部 カミサマの姿(巫者の存立を支える地域の宗教的知識;カミサマの周辺で―カミサマにならなかった人々;カミサマと行―赤倉山金剛寺を事例として)
第2部 カミサマと人々(カミサマと依頼者;巫者の指示を実践に移すまで;春祈祷にみる巫俗の現状)
第3部 現代社会と巫者(消えゆく巫俗と生き延びる巫者;巫者の鎖をたどって;現代社会を生きる「巫者」)
日常生活を起点とした宗教研究に向けて

著者等紹介

村上晶[ムラカミアキ]
1984年静岡県浜松市生まれ。筑波大学第二学群比較文化学類卒。筑波大学大学院人文社会科学研究科哲学・思想専攻修了。博士(文学)。専門は宗教社会学。現在、白百合女子大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海星梨

5
可愛い表紙だが、これはガチ。津軽の巫者を中心に、質的研究として具体例が挙げられるので、最初と最後は難解だったけど興味深く面白かった。大学で心理学を学んだ身としては、「それ、統合失調症では……」になりがちなんだけど、もしそうであったとしても目が見えない方がイタコになったようにそういう職業が受け皿になり得ていたのかもしれんと思った。そういう職がない現在、包括的地域支援なんちゃらとか無理だよなと改めて思う。2023/04/17

hideko

1
人の営みは常識で語れる物だけではない。時を経て形を変えて存在する“霊的”な事柄。そこに救われる事がある限り、形を変えて存在し続ける。2017/12/31

0
(2017,163.9)ソフトカバーだが内容は学術的だった。赤倉の道場の地図の今昔対比があるとよいのにと思う。2年前に行ったら、30年前に話を聞きに行ったカミサマの堂社が無人になっており、隔世の感を持った。横で切るのではなく、変遷が知りたいが、一般向けにするためにわざとそうしなかったように思う。2021/09/30

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