内容説明
2001年から2009年までに1000人を越える人々が武装した人間(時に国軍や警察)に殺害され200人以上が誘拐されたまま行方不明になっているという―このフィリピンの現実を世界に訴える。
目次
第1章 母は立ち上がった
第2章 国家にとっての「敵」
第3章 パパは帰って来ない
第4章 誘拐された女子大生
第5章 人権委員会と最高裁による努力
第6章 恐怖による支配
第7章 新たな作戦は「心理戦」
第8章 左派政治家と学生への弾圧
第9章 政権最後の反乱鎮圧作戦
第10章 黒幕と目された男
第11章 正義のために
著者等紹介
工藤律子[クドウリツコ]
1963年大阪府生まれ。ジャーナリスト。東京外国語大学地域研究研究科修士課程在籍中より、メキシコの貧困層の生活改善運動を研究するかたわら、フリーのジャーナリストとしてスペイン語圏を中心に取材活動を始める。その後、アジアにもフィールドを拡大。NGO「ストリートチルドレンを考える会」共同代表
篠田有史[シノダユウジ]
1954年岐阜県生まれ。フォトジャーナリスト。名古屋工業大学工学部卒業後、1年間、写真を撮りながら世界一周の旅をする。以後、スペイン語圏を中心に市井の人たちを撮り続けている。NGO「ストリートチルドレンを考える会」運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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