昭和・戦争・失敗の本質

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784860812966
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0095

目次

第1章 大日本帝国の戦争目的(昭和天皇の警告;新聞がリードした開戦への道;吉田茂の対中国強硬論;大日本帝国の戦争目的;山本五十六が恐れた「愚衆」集団主義;「太平洋戦争ってナーニ?」)
第2章 「大艦巨砲」よ、さらば!(ノモンハン事件症候群;ルーズベルトの甘い言葉;海軍は「善玉」なのか;「大艦巨砲」よさらば!;墓標一万六千浬;愛誦歌は「インドネシア・ラヤ」;知られざる東条暗殺計画)
第3章 「最後の聖断」が訴えたもの(歴史の中の長岡空襲と新潟;幻のソ連の「日本本土侵略計画」;「天皇制を残さなくてはならない」;スターリンが決断した「シベリア抑留」;敗戦への道と鈴木貫太郎;敗戦と「どうせ」「いっそ」「せめて」)
こぼれ話 昭和史・二つの「もしも」(太平洋戦争・聖断下る―「朕ハ対米開戦ヲ許サズ!」;ミッドウェー海戦―大勝利の朝!)

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年東京向島生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋に入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などを経て作家。『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、『ノモンハンの夏』で山本七平賞、『昭和史1926‐1945』『昭和史 戦後篇1945‐1989』で毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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あきあかね

15
 先日、北の丸公園の隣りにある昭和館で催された半藤一利展に行った。靖国神社と九段会館(旧称軍人会館)の間に位置するからか、どこか先入観があったが、昭和館は戦中戦後の「国民」の生活の労苦を伝えていくことに力点が置かれていた。『この世界の片隅に』で戦時下の広島の人びとの日常を描いたこうの史代さんのイラストも展示されていた。 東京大空襲で火の海になった街を逃げ回った著者も、常に「国民」の側に立ち、戦争を遂行した為政者の考え、判断を問い続けてきた。本書でも、平和を望み、軍部に警告をする天皇の想いに関わらず、⇒2023/08/28

いつかはビーエム

8
半藤さんが亡くなって半年、私の歴史観をある意味変えてくれた方です。とても丁寧に歴史を語ってくれる作家ですよね。2021/05/20

いつかはビーエム

6
8月15日.12月8日 このタイミングで読み、考える。2021/12/05

Ryuji

4
★★★★☆表題『昭和・戦争・失敗の本質』という割には、話があっちこっちに飛んで焦点が定まらないなと思いながら読んで、あとがきを読んだら著者が過去に書いた雑文(?)をまとめて一冊にした本だったそうです。半藤一利さんの本は何冊か読んだことがあるので特に目新しいことは無かったが、あの戦争を止めることがいかに難しかったのか再認識した(始めるのは簡単)。本の内容とは直接関係ないが、表紙のすぐ裏の見開きページに当時の日本地図(昭和17年)が掲載されていたが、その統治地域の広さにびっくりする。2017/11/29

H M

1
忘れてはいけない昭和の一幕。 終戦の出口。日本が分割統治されずに済んだのも奇跡的な幸運、不断の努力によるものだった。 なぜ開戦を防げなかったのか、なぜもっと早く終戦出来なかったのか、色々学ぶ事ができました。 2019/05/18

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