内容説明
昭和30年代、日本住宅公団の時代。こういう田園都市的なイメージを持った公団住宅がなぜ生まれ得たのか?単に近代的な団地をつくるということだけではない、何らかの思いがあったのではないだろうか。この点がまさに本書全体で問いたいテーマである。
目次
序 「ここは団地なのか?」(阿佐ヶ谷住宅ができた時代;「すごくいい時代だった」昭和30年代前半のメッセージ ほか)
第1章 阿佐ヶ谷住宅と建築家たち(前川國男、津端修一、大高正人;テラスハウスを絶妙にレイアウトした公団若手建築家 ほか)
第2章 阿佐ヶ谷住宅設計の舞台裏(絵になるような阿佐ヶ谷住宅;教科書的にも優秀な団地 ほか)
第3章 住まわれた阿佐ヶ谷住宅(生活の場としての阿佐ヶ谷住宅;阿佐ヶ谷団地ではなく阿佐ヶ谷住宅 ほか)
第4章 阿佐ヶ谷住宅のテラスハウス(テラスハウスとは?;日本のテラスハウスの原型 ほか)
著者等紹介
三浦展[ミウラアツシ]
1958年新潟県生まれ。82年一橋大学社会学部卒業、パルコ入社、「アクロス」編集長を経て、90年三菱総合研究所入社、99年消費・都市・文化研究シンクタンク「カルチャースタディーズ研究所」設立
大月敏雄[オオツキトシオ]
1967年福岡県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。同大学院建築学専攻博士課程単位取得退学。横浜国立大学助手、東京理科大学助教授を経て、東京大学大学院建築学専攻准教授。博士(工学)。建築計画、住宅地計画を専門とする
志岐祐一[シキユウイチ]
1966年鹿児島県生まれ。東京都立大学工学部建築工学科卒業。ベル・コムーネ研究所などを経て現在は日東設計事務所。関東学院大学非常勤講師。歴史的建造物の調査、移築、展示、アーカイブなどを行う。主な業務に、UR都市機構集合住宅歴史館、江戸東京博物館、たてもの園の特別展、深川東京モダン館の展示など
松本真澄[マツモトマスミ]
1989年日本女子大学住居学科卒業。同大学院住居学専攻修士課程を中退し、東京都立大学建築学科助手へ。現在、首都大学東京都市環境学部建築都市コース助教。青山学院女子短期大学非常勤講師。研究テーマは、単身者や女性の居住、多摩ニュータウンの生活環境など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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