内容説明
日本人が考えねばならない最後の難問―天皇。著者渾身の書、今ふたたび甦る。
目次
天皇の起原（世界の謎―天皇；太古の日本列島；原始信仰と日本民俗学；天皇とシャーマン；呪術・宗教・科学 ほか）
神武天皇実在論（真の歴史と神話の復権；古代における民族の移動；日本民族の起源；『富士古文書』とその記録者徐福の使命；『富士古文書』の語るもの ほか）
感想・レビュー
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3
作者はプロレタリア作家から転向した林房雄。記紀や考古学的見地から天皇の起源に迫った作品。天皇は私どもの目の前に現存する大きな謎である。日本の謎であり、世界の謎である。この謎を解くための学問的努力は、戦後にかぎらず、明治時代にも江戸時代にも繰りかえされてきた。さかのぼれば、「古事記」も「日本書紀」も謎解きの書であったと言える。(中略)「天皇制」の盛衰と変形、その謎めいた存続と発展を語る前に、まずその「起原」を知ることが必要であることに気付いた。―序章2013/07/07
