内容説明
多くの才能が入り乱れ、日本が大転換を遂げた二十五年間―。その大混乱の時代の流れを、平易かつ刺激的に説いてゆく。はたして、明治は「維新」だったのか。幕末の志士たちは、何を目指していたのか。独自の歴史観を織り交ぜながら、個々の人物を活き活きと描いた書。
目次
第12章 国民皆兵と不平士族―明治六年(一八七三)征韓論に揺れる(海舟、しぶしぶ新政府に入る;人材登用と宮廷改革;徴兵令発布のてんやわんや;「征韓論」騒動の果てに)
第13章 西郷どん、城山に死す―明治十年(一八七七)西南戦争の勝者(岩倉右大臣襲われる;江藤新平に梟首の刑;台湾征討というガス抜き;「朝命に逆らっての行動なり」;大阪会議で決めた方針;皇国は西洋諸国の奴隷たらん;反乱そして反乱また反乱;たまった痛憤のマグマ;「西郷、もう大抵にせんか」)
むすびの章 だれもいなくなった後―明治十一年(一八七八)参謀本部創設(大久保利通の無残な死;被壊者と建設者;先行した統帥権の独立)
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年東京向島生まれ。東京大学文学部卒業後、文芸春秋入社。「週刊文春」「文芸春秋」編集長、取締役などを経て作家。『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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