内容説明
多くの才能が入り乱れ、日本が大転換を遂げた二十五年間―。その大混乱の時代の流れを、平易かつ刺激的に説いてゆく。はたして、明治は「維新」だったのか。幕末の志士たちは、何を目指していたのか。独自の歴史観を織り交ぜながら、個々の人物を活き活きと描いた書。
目次
第3章 和宮降嫁と公武合体論―文久二年(一八六二)寺田屋事件(咸臨丸が太平洋に乗り出す;勝は船酔いで役立たず?;「尊皇攘夷」という時の流れ;和宮を将軍の御台所に;和宮の東下りと大赦令;テロが正義になる時)
第4章 テロに震撼する京の町―文久三年(一八六三)攘夷決行命令(ハッスルする島津久光;慶喜と春嶽コンビのやったこと;大久保と勝の献策;将軍“臣”に下る;テロの嵐が吹きまくる;英国公使館焼き討ち;「粗末ながら攘夷の血祭り」攘夷実行の期日は五月十日;いよいよ攘夷決行のこと)
第5章 すさまじき権力闘争―元治元年(一八六四)蛤御門の変(下関戦争と薩英戦争;八月十八日のクーデタ;六人の賢人会議;池田屋事件と蛤御門の変;勝海舟と西郷と龍馬;長州のつらい事情)
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年東京向島生まれ。東京大学文学部卒業後、文芸春秋入社。「週刊文春」「文芸春秋」編集長、取締役などを経て作家。『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。