内容説明
十五年前のあの日、男は法を捨てた。ノビ師・真壁修一が忍び込んだ家の女は夫を焼き殺そうとしていた。それは双子の弟・啓二の命を奪った事件と重なった。一人の女性をめぐり、業火に消えた弟。残された兄。三つの魂が絡み合う哀切のハード・サスペンス。
著者等紹介
横山秀夫[ヨコヤマヒデオ]
昭和32(1957)年東京生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業後、上毛新聞社に入社。12年間の記者生活の後、フリーライターとなる。平成3年「ルパンの消息」が第9回サントリーミステリー大賞佳作に。同10年に「陰の季節」で第5回松本清張賞受賞。同12年「動機」で第53回日本推理作家協会賞短編部門賞を受賞する
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