内容説明
『固有時との対話』『マチウ書試論』『共同幻想論』『心的現象論』…。代表作を著者自らが解説。全ての「吉本読者」に贈る決定版。
目次
第1章 『固有時との対話』『転位のための十篇』
第2章 『マチウ書試論』
第3章 『高村光太郎』
第4章 『芸術的抵抗と挫折』
第5章 『擬制の終焉』
第6章 『言語にとって美とはなにか』
第7章 『共同幻想論』
第8章 「花田清輝との論争」
第9章 『心的現象論』
著者等紹介
吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
1924年、東京生まれ。詩人・評論家。1947年、東京工業大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamikin
5
吉本隆明は最強 どんな解説書よりも彼の著作に当たった方が圧倒的によい。というか当たらなければダメだ。それは彼の批評だけではなく文体自体も彼の思想になっているからだ。これが他の論客と圧倒的に異なる点だ。だから解説書では代替がきかない。難しい文章でないのに読み終わった後に自分は何も語れなくなる。衝撃。2011/06/27
白義
4
吉本隆明自身による吉本入門。初期から理論的三部作まで、渋谷陽一という最高の聞き手を得て、各著作の意図や主題が簡潔に語られています。ばななさんを交えた本もそうでしたが渋谷さんは本当にインタビューが上手いですね。吉本隆明がロックとは極めて納得しやすいです。確かに、思想自体の水準、吉本風に言えば指示表出の次元も去さことながら、吉本さんは自己表出、内的必然性のパトスがそのまま文体に乗っているのが特異です。この本を読んだら本人の本が読みたくなるでしょう。まさしく最高の入門書2011/08/05
Sleipnirie
1
まる 聞き手である渋谷さんが吉本隆明の著作をとてもよく理解していた。2010/06/04
Punk!Punk!Punk!
0
既読の共同幻想論から読んだ処、インタビュアが凄く上手く、吉本氏の魅力を存分に引き出している。誰なんだろう?と巻末を見ると渋谷陽一ではないか!ツェッペリンやビートルズだけではなく、吉本隆明までカバーできる見識に驚く。本書を読むと吉本氏の著書が読みたくなる。しかしここに書かれているのは、あくまでもガイドラインであって 渋谷氏も難しいと所々で書いているが(渋谷氏は良く読み込んでいる)、理解は簡単ではない。とはいえ、自分もここに書かれていた著書を順に紐解き、ここに述べらた吉本氏の話を実感してみたいと思う。2016/05/22
悸村成一
0
インタヴュアー=渋谷陽一。図書館本。2013/08/30