出版社内容情報
人生訓・家族愛・人物評…古今東西の書物に触れてきた出久根達郎が自らの琴線に触れた名言を紹介する、こころに効くエッセイ集。
内容説明
歴史に名を残した人の処世術、家族や母の愛、教訓など、愛と智慧にあふれた言葉の数々。
目次
1(美しき花を咲かせて知らぬ顔 我も汝の如くありたし―武者小路実篤;人にはひれふす心がなければ、えらくはなれんのじゃよ。―石井桃子;一日活きれば則ち一日の儲、一年活きれば一年の益なり。―二宮尊徳 ほか)
2(自分たちの生きてきた道を子どもに正直に見せてやること―手塚治虫;名は親からもらうが、顔はもらったままではいけぬ。―森鴎外;同じものを二度とかけぬから惜しいな―上村松園の母・仲子 ほか)
3(「こんにちさま」に申しわけなくって―沢村貞子;もしこの世の中に「愛する心」がなかったら、人間はだれもが孤独です。―中原淳一;なりふりも親そっくりの子猫哉―小林一茶 ほか)
著者等紹介
出久根達郎[デクネタツロウ]
1944年、茨城県生まれ。作家。中学校卒業後に集団就職で上京し、月島の古書店に勤める。1973年独立し、杉並区で古書店を営む(現在は廃業)。そのかたわらで作家デビュー。1992年に『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、1993年に『佃島ふたり書房』で第108回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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