出版社内容情報
「食」にまつわる言葉から思いつくまま語る、あんまり役には立たないがクスリと楽しい金田一先生のおいしいエッセイ。
内容説明
最も重要な生理的欲望は食べること。和・洋・中華から、野菜、果物、魚介、スイーツまで…。あんまり役には立たないが、知って楽しい。食にまつわる言葉を金田一先生が大解剖。とっておきの“食語”エッセイ集。
目次
あさごはん(朝ご飯)
あぶら(脂・油)
あんこ(餡子)
い(胃)
いか(烏賊)
いけづくり(生け作り)
いぐい(居食い)
うなぎ(鰻)
うなぎのかばやき(鰻の蒲焼)
うなぎのねどこ(鰻の寝床)〔ほか〕
著者等紹介
金田一秀穂[キンダイチヒデホ]
昭和28年、東京生まれ。杏林大学外国語学部教授。東京外国語大学大学院日本語学専攻修了。祖父・京助、父・春彦に続き、日本語研究を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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むぎじる
36
食をテーマにしたあ行~わ行までの辞書風エッセイ。辞書のように、1つ1つの言葉に対する文章は短いけれど、それがかえって凝縮された旨味を味わえるように感じる。チョッピリ辛口なところも、刺激があって楽しいし。言葉の表現の仕方も勉強になる。落語の小噺のような洒落た1冊。お気に入りは、そんなにエネルギーを蓄えても、若者はコンビニの前に座っているのではないか?の「背脂。」画一的に経営者を産みがちな「蕎麦屋」。2015/08/31
若冲
4
蕎麦屋の件で腹筋拗らせた!2013/02/18
り~
3
図書館本にて読了。料理本のコーナーでたまたま見つけた一冊。“あ”から順番に書かれた食に特化された秀穂集(笑)ふむふむとお勉強になることアリ、お料理苦手なお母さまの思い出話アリ、クスッとしてしまうとこたくさんアリ(*´艸`*)イカの手か足か問題、がんばれサトイモ、手作り魚手作り水、いやいやウイットに富んでます、さすが(๑•̀ㅂ•́)و✧2014/08/17
miou
1
食材や料理など、食に関する言葉を辞書風に表現してある。思わず「へー」と感心してしまう蘊蓄あり、時には皮肉もあり、一つ一つが短いのでちょこちょこ読むのにちょうどよかった。気になるのは「ミューズリー」。これで10キロ痩せたと書いてあったけど、調べてみると予想通りのビジュアル。紹介した知人の方々もことごとく失敗されているようなので、私も多分続かないだろうなぁ。2021/03/18
pinoka
1
「Qさま」で拝見するあのお顔を思い出しながら読むとすごく楽しい。立ち食いそば屋の細かすぎる描写とか、「好きな食べ物を聞かれるのが嬉しすぎ」とか、「うふふ」と一人ほくそ笑みつつ、ウキウキしながら書いてるんだろうなーと思うとかわいくて。あと「○○だもの」のそば屋とか納得出来すぎる。筆の乗っている部分とそうでもない部分が分かりやすいのも、お人柄の正直さがでていて好もしい。2013/09/25