出版社内容情報
終戦まで間もない昭和20年、将来を嘱望された一人の作曲家が戦場で亡くなった。その名は尾崎宗吉。その素顔に窪島誠一郎が迫る。
【著者紹介】
「無言館」「信濃デッサン館」館主。作家。1941(昭和16年)年、東京生まれ。東京世田谷に小劇場運動の草分けとなる「キッド・アイラック・アート・ホール」を設立。79年、長野県上田市に夭折画家のデッサンを展示する美術館「信濃デッサン館」を、97年、戦没画学生慰霊美術館「無言館」を創設。著書は『父への手紙』『無言館の青春』『「信濃デッサン館」「無言館」遠景―赤ペンキとコスモス』『私の「母子像」』など多数。第46回産経児童出版文化賞、第14回地方出版文化功労賞、第13回NHK地域放送文化賞、「無言館」の活動で第53回菊池寛賞を受賞。
内容説明
戦争下、“自己表現”に打ち込んだ若者たちだけが共有した“哀しみ”“歓び”。チェロとピアノの名曲「夜の歌」を遺した作曲家。その短い生の輝き。
目次
プロローグ 祈りの丘で
1 白い記憶
2 雨のひびき
3 「音楽ノ才アリ」
4 天然と養殖
5 軍靴とチェロ
6 阿佐ヶ谷あたり
7 結婚、そして
8 月光の庭
9 帰還の譜
10 夏の瞬き
エピローグ ふたたび、祈りの丘で
著者等紹介
窪島誠一郎[クボシマセイイチロウ]
「無言館」「信濃デッサン館」館主。作家。1941(昭和16)年、東京生まれ。東京世田谷に小劇場運動の草分けとなる「キッド・アイラック・アート・ホール」を設立。79(同54)年、長野県上田市に夭折画家のデッサンを展示する美術館「信濃デッサン館」を、97(平成9)年、戦没画学生慰霊美術館「無言館」を創設。第四十六回産経児童出版文化賞、第十四回地方出版文化功労賞、第十三回NHK地域放送文化賞、「無言館」の活動で第五十三回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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