出版社内容情報
「当たり前の幸せ」が手に入らない。誰もが生きづらい時代の心の救済とは?複雑な価値観が絡まり合う現代のシンプルな「生きる知恵」
内容説明
時代を診る目vs時代を読む目。複雑に問題の入り組んだ現代。心を安定させる知恵がここにある。世代も性別も違うジャーナリストと精神科医による、異色の対談。
目次
第1章 現代の生きづらさの根底にあるもの(失われている生き物としての原点;生きる意味を問うから生きづらくなる;答えを急ぎすぎている現代人;人の生き方は効率ではとらえられない;大事なのは人と比較しないこと;与えられたところからは幸福感は生まれない)
第2章 「生と死」にまつわる問題点(生きづらい時代は死にづらい時代;命とはなんなのか;心の問題が置き去りにされている;科学主義の弊害;人間の生と死には人称性がある;「二・五人称」の視点の重要性;学ぶべきは臨床の知)
第3章 東日本大震災から学ぶべきこと(「想定外」はまやかし;問われるのは想像力;復興とは元に戻すことではんし;悲しみに向き合う時間も必要;忘れられていく教訓;脱却できない効率主義;自殺者三万人超が意味するもの;大切なのは命を見る目;普通の生活がいちばん大事)
第4章 大震災を経て、今もう一度生きなおすためのヒント(「生きる意味」にこだわりすぎない;人生の途中で自分の人生に評価を下さない;心を開いて流動的に生きる;自分を見つめるもう一人の自分を育てる;感性の涸れた心を耕す;頭で考えるよりも行動する;今をしっかりと生きる)
著者等紹介
柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936年、栃木県生まれ。ノンフィクション作家。NHK記者を経て1972年『マッハの恐怖』で第3回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。1995年『犠牲(サクリファイス)わが息子・脳死の11日』と、ノンフィクション・ジャンルの確立への貢献で、第43回菊池寛賞受賞
香山リカ[カヤマリカ]
1960年、北海道生まれ。精神科医。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。豊富な臨床経験を活かして各メディアで社会批評、文化批評、書評など幅広いジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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トモヒロ
チョッピー
great man kj
sutekibito
村越奈穂子