長寿と性格―なぜ、あの人は長生きなのか

フリードマン，ハワード・Ｓ．〈Ｆｒｉｅｄｍａｎ，Ｈｏｗａｒｄ Ｓ．〉/マーティン，レスリー・Ｒ．【著】〈Ｍａｒｔｉｎ，Ｌｅｓｌｉｅ Ｒ．〉/桜田 直美【訳】

清流出版（2012/01発売）

• サイズ B6判／ページ数 254p／高さ 19cm
• 商品コード 9784860293710
• NDC分類 498.38
• Cコード C0030

内容説明

「明るい人気者」は長生きする？働きすぎは体に良くない？善人ほど早死に、悪人ほど長生き？愛されていないと短命か？結婚したほうが長生きできる？これらの常識はすべて覆された。８０年にわたる研究からついに解明された「本当に長生きする性格」とは。

目次

健康長寿につながる生き方のパターン
あなたの基本的性格が寿命を予測する
「陽気な社交家タイプ」の落とし穴
楽天的で前向きな人は本当に長生きか
悲観論を脱して上手に年をとろう
幼児体験や教育レベルは寿命に影響するか
親の離婚から立ち直れる人・立ち直れない人
体育会系とオタクはどちらが長生きか
病めるときも健やかなる時も？―愛・結婚・離婚
キャリアへの意欲こそ長寿人生の原動力〔ほか〕

著者等紹介

フリードマン，ハワード・Ｓ．［フリードマン，ハワードＳ．］［Ｆｒｉｅｄｍａｎ，Ｈｏｗａｒｄ　Ｓ．］
カリフォルニア大学リバーサイド校心理学教授。イェール大学卒。ハーバード大学博士課程の研究でアメリカ国立科学財団から奨学金を受ける。アメリカ心理学会、科学的心理学会から主要な賞を受賞。多数の著書・編著書があり、長寿と健康に関する研究は全世界で紹介されている

マーティン，レスリー・Ｒ．［マーティン，レスリーＲ．］［Ｍａｒｔｉｎ，Ｌｅｓｌｉｅ　Ｒ．］
ラ・シエラ大学心理学教授。カリフォルニア州立大学サンバーナーディノ校を首席で卒業、カリフォルニア大学リバーサイド校で博士号取得。同大学で研究功績者賞、および優れた指導者に与えられるアンダーソン賞を受賞。フリードマン教授の長寿研究プロジェクト主要メンバー

桜田直美［サクラダナオミ］
翻訳家。早稲田大学第一文学部卒（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[isao_key]

健康長寿する人の性格や習慣、行動、婚姻の有無などを1500人を超える被験者を80年にわたって追跡調査して、その傾向についてまとめた。この研究計画を立てたのはルイス・ターマン博士で1919年、まだ米国女性に参政権がない頃のこと。博士は1956年に亡くなったが、この研究は引き継がれ、著者は1990年からこの研究に関わり、ようやく90年を経て本書が上梓された。結論を言えば、誠実、勤勉性、社会的ネットワークの広さ、身体活動、生涯現役、生涯学習が大きく影響する。1500名の詳細が一覧になっていればもっと良かった。

2018/01/03

[kaede]

身近な話題だったからかもしれないけれど読みやすさに驚き。 非常に興味深い内容だった

2022/06/22

[きうりっち]

長生きと性格のあいだには関係があるのだろうか、という疑問はもっともなのでこういう調査があったというのもうなずけるが８０年の長きにわたって研究が続けられてきたというのはすごいと思う。明るく社交的な性格ならきっと長生きするだろうという直感は当たらなかった。説明されるとそうなのかもと思うが。勤勉で慎重で仕事に満足し人間関係がうまくいっていてなごやかに暮らせるなら長生きするのも当然という気がする。びっくりするような内容ではなかったが改めて自分のまわりに生きる人たちとの関係が重要だと思わされた。

2020/12/21

[takao]

粘り強いこと、思慮深いこと、勤勉なこと、社交ネットワークを持っていること、体を動かしていること、地域社会に貢献していること、仕事を楽しみにしていること、親しい友人に恵まれていること、円満な結婚生活をおくっていること、

2018/04/06

[Levi]

この手の本ってタイトル通りの内容でないことがよくありますよね。でも、ここではは1500名を80年に渡って調査した結果を分析してあるので本書は信頼できるものと考えて良いと思いました。よくよく考えてみると「性格」と長寿はリンクしていると思うけど、一般的に長寿になると考えられている性格と実際とがかなり違うのが面白い。そして、各項に性格判断できるセルフチェックがあるので、自分の性格を再確認することが出来ます。

2013/02/20