内容説明
何がうれしいといって、待ち合せのときめきほど、いい気分のものがあろうか。そして、彼の手に触れてみたくて…。一行一行を舐る愉悦―田辺聖子の恋愛小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミサ
5
披露宴で出会った新郎の友人と結婚観の違いで言い合い。その男とバーで飲んでまたケンカ😂仕事で出会った漫才作家とは一緒にうどん屋へ。田辺聖子の小説に出てくる女の子は仕事も遊びもエネルギッシュで快活で見てると気分が弾む✨男女の軽妙なやり取りも楽しい😆2024/04/18
ちどり
3
25を過ぎたら女は嫁に行き 女は酒タバコはもってのほかで 結婚したら夫を支えるもの なんて価値観がまだ根強かった時代。 持ち前の明るさで そんなものをものともしない市職員の五月が主人公。 結婚に焦りつつも ちゃっかりとした性格は 嫌味なく読んでいて楽しかった。 そんな五月の英断には 惚れ惚れしたし またこんなふうでありたいと思った。2022/03/15
いっちょらるれ~
3
20代前半はまっていた田辺聖子さん、久しぶりに読んでみました。少し年上の主人公に憧れや共感を感じていたのでしょうか?時代を感じますが、今の畑野智美さんに通じる私の読書の原点を見たような気がしました。2014/09/14
ホキム
2
初版は1986年の作品ですが全く古臭さを感じませんでした。古い考えを持つ田舎育ちの男性と適齢期の女性の恋愛。 昭和の良さが漂う心地よい作品でした。2023/01/23
kyoko
2
面白かった!五月、素敵な女性だなぁ~。きっと幸せになれると思う!がんばれと言いたくなる。2022/11/05