タデ食う虫と作家の眼―武田泰淳の映画バラエティ・ブック

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  • サイズ A5判/ページ数 333p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784860292645
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0095

内容説明

映画に描かれた「エロスと愛」「政治と宗教」「戦争と平和」など壮大なテーマを縦横に論じた名エッセイの饗宴『森と湖のまつり』をめぐる内田吐夢との白熱の対話も必読もの。

目次

第1章 タデ食う虫と作家の眼(映画と私;映画と未来小説 ほか)
第2章 “街の学校”映画館(映画批評のこと;傑作が生まれるまで ほか)
第3章 愛のむずかしさ(愛のむずかしさ;ひしめき合う喜びと悲しみ ほか)
第4章 映画監督との対話(千曲川のほとり 木下恵介氏と語る;『どん底』の三時間 ほか)
第5章 映画化された幻の名作短篇―『流人島にて』『白昼の通り魔』(流人島にて;白昼の通り魔)

著者等紹介

武田泰淳[タケダタイジュン]
明治45(1912)年東京・本郷の潮泉寺住職大島泰信の二男として生まれる。旧制浦和高校をへて東京大学支那文学科を中退して僧籍に入る。僧侶としての経験、そして左翼運動、戦時下における中国体験が、思想的な重量感を持つ膨大な作品群の起点となった。中国から引き揚げた同21年以降、戦後文学の代表的な旗手として、スケール感あふれる数々の創作、批評活動を続けて、戦後文学に不滅の足跡を残した。51年10月没。48年『快楽』により日本文学大賞、51年『めまいのする散歩』により野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

2
うーん、泰淳マニアなら面白いのかも知れないけれど。普通に、「映画評論本」として平凡で退屈だった。巻末の武田花の思い出話が一番面白い。2009/07/21

メルセ・ひすい

1
 文豪が書く解説 読者を圧倒 解説はこうあるべき! 淀川さん真っ青! これでいいのだ。 ★『火星探検』 宇宙飛行映画がすごい・・ 設定 火星は苛酷な原爆戦により一面の廃墟と化し、原始化している。・・ 「火星人の投げた石が、科学者の頭部に命中する・・ 他の一人が抱き起こすが岩山の上の火星男、下をうかがい見る。石斧を投げる、別の科学者も倒れる、首筋に刺さった斧・・ 」 2010/02/02

メルセ・ひすい

1
12-106 文豪は半端ではありません・・・ 是非御一読あれ 図書館で・・・・待ってます!  映画に描かれた「エロスと愛」「政治と宗教」「戦争と平和」など、壮大なテーマを縦横に論じた文章を収録。「私の映画鑑賞法」(潮出版社 1978年刊)を底本に、エッセイ・対談ほかを増補したバラエティ・ブック。2010/01/01

nora

0
文豪の映画評は案外平凡。が、巻末の小説はさすがにいい。ま、一番素敵なのはカバーの猫写真だけどね。2010/05/31

久守洋

0
文庫に収録されていない「白昼の通り魔」を読む。大島渚が監督した映画も好きだが、原作の方がすっきりしている。2009/08/04

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