農から見た日本―ある農民作家の遺書

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784860290856
  • NDC分類 610.4
  • Cコード C0095

内容説明

持続的、永続的な農業と安全な食と健やかな暮らしを目指すとすれば、この半世紀で壊してしまったこの三つの修復、回復しかないと著者は考えています。それは直線的に昔に帰ることではなく、現代の技術と知恵で原理原則を、決して行き詰まることのない循環に転換していくということです。きっと時代はそう動いていくでしょう。それぞれの立場で、やれる範囲で一人でも多くの人がその流れに加わって下さることを祈るのみです。私たちは、なにを切り捨ててきたのか?なぜ失ったのか?日本の真実が見えてくる。

目次

「肥汲み」に悩んだ少年の頃
村から家から「逃げろや逃げろ!」
農村改革に邁進した日々
「米を食べると馬鹿になる」だって!?
農家も国も食糧の自給を放棄
減反政策は日本文化の否定
日本は「命の源」の農業を放棄
ミカンは家族の団らんの象徴だ
「先憂後楽」から「先楽後憂」へ
「オレの跡を継ぐな!」〔ほか〕

著者等紹介

山下惣一[ヤマシタソウイチ]
昭和11年、佐賀県生まれ。農業・作家。中学卒業後、家業の農業に従事。農業体験を小説やルポルタージュの形で発表し、同45年『海鳴り』で日本農民文学賞受賞。54年『減反神社』で地上文学賞受賞、同作品は直木賞候補にもなる。生活者大学校教頭やアジア農民交流センター代表を務めながら、世界各地の農業の現状を視察し、各国農民と連帯、広い視野からつねに農民の視点で発言を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroyuki Nakajima

2
日本の農業が衰退したプロセスが克明に書かれていました。そもそもの発端は欧米の近代的な文化を良いものと考えて日本人の伝統を捨ててしまい、生産性が高い工業への強引なシフトが行われて行った事と理解しました。 誤った方向に進んだ結果カロリーベースの食料自給率は40%、世界で食糧危機が起これば日本に食料は来なくなる可能性大と言う状況を招いて居ます。 欧米に追いつこうとして姓名の順序をひっくり返すなんて事は中国人や韓国人の方はやっていない、何故日本人だけがいつまでも続ける必要が有るんだろう?2012/03/07

Yoshida Takuya

0
最近この佐賀県の農民作家の本をよく読みます。目から鱗の国家の意図的な農家潰し、責任回避、食品偽装etc。 これ読んで自分の身は自分で守りましょうね♪2015/02/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/378978
  • ご注意事項