見える日本、見えない日本―養老孟司対談集

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  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784860290641
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

いま何を信じるか?現代日本への処方箋。対談相手は、荒俣宏、奥本大三郎、田崎真也、酒井忠康、藤原正彦、水木しげる、横尾忠則、岸田秀、中村桂子、上田紀行、大石芳野、池内紀、ピーター・バラカン、阿部謹也、黒川清。

目次

荒俣宏―混ざる文化・混ざらぬ文化
奥本大三郎―虫を愛でる日本人の自然観
田崎真也―香りの認識のメカニズム
酒井忠康―日本の景観とパブリック・アート
藤原正彦―数学と日本的美意識
水木しげる―無意識に身を任せる
横尾忠則―魂の復権
岸田秀―現実とは脳が作り出した産物
中村桂子―“個”を救済する新たなシステムを
上田紀行―疑似“癒し”からの脱却
大石芳野―ベトナムの森に思う
池内紀―言葉の壁を超えて
ピーター・バラカン―メンバーズ・クラブの国、日本
阿部謹也―“世間”から飛び出して生きる
黒川清―“本気”のスピリット

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、インターンを経て解剖学教室に入り、東京大学大学院医学系研究科基礎医学専攻博士課程修了。標本作りなど、研究のかたわら、文学的領域でも活動の場を広げてきた。1995年に東京大学医学部教授を退官、1996年より北里大学教授。東京大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mayu

12
水木しげるさん、ピーター・バラカンさん、藤原正彦さん…と気になる方々との対談集で、話題は本当に様々でしたが、とても面白かったです。理屈で割り切れない、無意識の世界や、日本人の特殊な世界観の話題が多かったのですが、皆さんそれぞれに話の展開が上手で、引き込まれました。田崎さんの香りのお話が一番印象的だったかな…。この本が出版された2000年代初頭が、もう10年以上前だと思うと感慨深いですが、取り沙汰されている問題は未だ解決できていないテーマが多いと感じました。何が大切な事なのか、人任せでない答えを探したいです2020/09/08

ジュースの素

8
非常に面白かった。様々な分野の方々との対談集。小さい頃はボーッとしていて将来人前で話す仕事に就いて同級生らに驚かれたと話す、養老氏だが 謙遜はあるものの 子供の頃は目立たない子の方が大人になって大成するケースは多いと思う。どの本を読んでも養老氏の反骨ぶりがいい。老齢になって丸くなるのは好きじゃない。オカシイ事はオカシイと言い続けたい。2018/08/05

魚京童!

2
http://kuzirappa.blog.fc2.com/blog-entry-1105.html 2013/10/25

オカダサチコ

2
横尾忠則との対談の中に、終戦後に小学校で教科書を墨で黒く塗り潰させられたという話があった。私の祖母は今までで一番びっくりしたことは、教科書を墨で塗り潰したことだと言っていた。2013/06/12

唯誠

1
社会という現実は、個々人が見たいように個々人の脳が決めたもの故、必ず歪みがあり、その歪みをどのように是正するのかが…重要な問題。 個々人が所属している社会だけが社会で、社会を中から見ている外部に社会がない…その世間というものを日本人は意識しない。 古臭いカタチといわれるものの考えが…世間を可笑しくしていることにも、気づいていない。 果たし、課題…問題に気づき、改めることがこれから先出来るのかは…甚だ疑問。 2018/03/02

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