内容説明
日本人の放射線アレルギーを吹き飛ばす、一般市民と先生の放射線座談会。
目次
序章 東日本大地震(東日本大地震に関して)
第1章 放射線について(放射線とは;放射線を浴びたときの体内メカニズム;被ばくについて;どこまでが安全なのか、しきい値の話;被ばくのいろいろ;急性被ばくと慢性被ばく;原爆による発ガン;ICRPの役割について)
第2章 放射線ホルミシス(放射線ホルミシスの話;運動と活性酸素;ホルミシス効果でガン治療;チェルノブイリ、被ばくの森はいま)
著者等紹介
中村仁信[ナカムラヒロノブ]
1971年大阪大学医学部卒業後、1995年から大阪大学医学部放射線科教授。2009年退職後、大阪大学名誉教授。この間、1977年から4年間、国際放射線防護委員会(ICRP)第3委員会委員。現在は医療法人友紘会彩都友紘会病院長としてがん診療に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どりたま
1
年間100ミリシーベルト以下なら発癌との因果関係わからないから大丈夫というスタンスで書いてある本。確かにまだはっきりとした因果関係はないのだからそんなに騒ぐことがないというのは少しは理解できるが、だから大丈夫にはならないだろう。著者と編集者AとBの対談形式で今回の原発事故は問題ないという方向に導く形で書かれているので信憑性が低い。対立軸の人との対談なら少しは納得できるのだが…2012/08/17
瀧本往人
0
「3.11」以後、かなり早くに刊行された本で、いろいろな意味で話題になった著者だが、説明は、読みやすく分かりやすい。ただし、自説を明快に語るのはよいが、対立する見解への配慮が不十分で、一方的に意見を述べており残念である。http://ameblo.jp/ohjing/entry-11742337886.html2014/01/06
びわまる
0
放射線を浴びる→活性酸素が発生する→活性酸素がDNAを傷つける。活性酸素は普段の生活でも、一日に細胞あたり10億個くらいできていて、放射線がない場合でも一日に細胞あたり数万から数十万個のDNAが損傷を起こしている。この本で中村氏は、100ミリシーベルト/年までは健康被害はないと言っているが、100ミリシーベルト/年を浴びた場合、1日当たり200個のDNAが損傷する程度とのこと。具体的な数字でこの程度ですよ、と示してもらったことで、安心が得られる気がする。ただし内部被曝に関する記述は少ない。2012/01/07
yumi
0
低放射能はむしろ体に良い効果をもたらすということもあるとの話が興味深かったです。2011/08/14
tai65
0
星4.52011/08/07