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出版社内容情報
世界の光景はもちろん、あなたの“死の意味”をも大転回させる――【戦う哲学者】、哲学を志して五十二年の最終結論。「読者諸賢、 (おそらく)二度と生き返ることがない『あなた自身』について、 死ぬ前に本腰を入れて考えてみたらいかがでしょうか?」
内容説明
世界の光景はもちろん、「あなたの死」の意味をも根本的に大転回する。哲学を志して五二年、結論をここに。
目次
第1章 哲学の問い
第2章 「無」というあり方
第3章 過去・未来は「ある」のか?
第4章 “いま”は「ある」のか?
第5章 自由は「ある」のか?
第6章 私は「ある」のか?
第7章 死は「ある」のか?
著者等紹介
中島義道[ナカジマヨシミチ]
1946年生まれ。東京大学教養学部・法学部卒業。同大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部哲学科修了。哲学博士。専門は時間論、自我論。「哲学塾カント」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
20
薄く、濃く、ぼんやりと、明確に、そのときによって勢いは違うけれど死について日常的に考え続けている。誰もが幼い頃に自分がいつか死ぬという考えに支配され頭が爆発しそうになったことはあるだろう。それをすぐに忘れてしまえた人間と、そうできなかった人間がいる。死とはなんなのか。何故死ぬのか。どうせ死んでしまうのに生きるために必死にならなければいけない理由はあるのだろうか。中島先生の塾にもたまに参加させて頂いて自分なりに考え続けても当然答えは出ない。でも、それでも、いつまでも死の周りをウロウロして考え続けるしかない。2020/12/06
garyou
2
時間の考え方が書いてあつたので手に取ってみた。ブルーバックスに並ぶような本を読んでみると時間はないことになっていたりして、科学で解明できないことは哲学しかないかと思ったからだ。読んでみておもしろかったしこういう考え方をするのかとも思ったけれど、個人的には吉田健一の『時間』とかジェイムズ・グリックの『タイムトラベル』にあるような話の方が好きかな。でも今後の時間の使い方について考えたいならこの本だと思う。2021/08/16
taka
2
何冊も著者作品を読むが、哲学は分からん。2019/02/24
lily
2
時間論、存在論はやはり私は何処へも連れて行かれない。驚きもなければ心の変化も無い。この種のベクトルは方向も無ければ大きさも無い。死んでも物理学的に減らないと分かったとしても善く生きる事にも死の練習にも無関係のように思える。50年後に読むと違うのかも。2019/02/10
アスワンハイダム
1
哲学というのはかなりご都合主義な学問で、天動説が当たり前の時代やキリスト教が絶対だった頃、そこの矛盾をどうにかこうにか煙に巻いてやり繰りする「屁理屈」の学問だと分かった。そして答えのないことを考えることってのは「贅沢な時間」とも言える。2021/04/02