ワニブックス〈plus〉新書
光り輝く未来が、沖永良部島にあった!―物質文明や金融資本主義社会はもう限界です

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784847060892
  • NDC分類 291.97
  • Cコード C0295

内容説明

東北大学大学院教授の職を辞し、“消滅可能都市”の離島・沖永良部島に移住した著者。そこで島人たちに農業や漁を教えてもらい「自立型のライフスタイル」を実践しつつ得た知見と、10年間にわたり書き溜められたブログ『地球村研究室』から、これからの時代を環境に配慮しながら心豊かに暮らすための考え方と具体的な方法論をまとめたのが本書。2015年8月に開催された『第6回沖永良部島シンポジウム』の内容も加えて、あたらしい暮らし方のかたちやビジネス、サービスのヒントが満載です。巻末には環境問題に意識の高い俳優・映画監督・リバースプロジェクト代表・伊勢谷友介氏と、元日銀マンで地域の再生を目指す『場所文化フォーラム』名誉理事の吉澤保幸氏との座談会を収録。

目次

第1章 物質文明・金融資本主義社会はもう限界
第2章 バックキャスト思考で描こう未来のライフスタイル
第3章 『意気』な技術、『ネイチャー・テクノロジー』
第4章 自立型ライフスタイルを推進する『間抜けの研究』
第5章 2040年に“光り輝く島”を目指して
第6章 “座談会”地球と共生する未来型の暮らしへ

著者等紹介

石田秀輝[イシダヒデキ]
東北大学名誉教授/合同会社地球村研究室代表社員。1953年岡山県生まれ。78年伊奈製陶株式会社(現LIXIL)入社。取締役CTOなどを経て、2004年から東北大学大学院環境科学研究科教授。14年3月同大学を退職し、現職。ネイチャーテック研究会代表、アースウォッチ・ジャパン理事、ものづくり生命文明機構理事等も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

azukinako

54
著者が移住した「沖永良部島」である必要はなく、沖永良部島のようなところであることが必要なんだよね。現在は便利で効率的であることが良いことで、便利なものに依存する「依存型」の生活だが、自給自足とまではいかなくてもある程度自立できる「自立型」を目指すという、「依存型」から「自立型」へのシフト。この二つの間にある「間」をどう埋めていくか、その間を埋めるような生き方に未来があるのではというのが著者の意見です。環境問題を考えると今のままでいいわけはなく、極端に自給自足ではなく、その間の生活というのは納得です。2021/06/03

雲をみるひと

3
物質社会から精神社会への転換の必要性を延々と説いた本。少しであれば作者が移住した沖永良部での取り組みにも触れられている。抽象的な内容が多くわかりやすいとは言えない。個人的に精神社会に傾注する考え方にはあまり賛同できないが、本書で触れられているバックキャスト思考だけには深く同意。実践を心がけたい。2018/09/25

まんぼう

2
「光り輝く未来は、懐かしい過去にある」。私も、常々そう思う。このままでは今のような暮らしは数十年後にはできなくなると言われている。その中において、過去の心豊かな暮らしを思い出すことはもはや「やむを得ないこと」だ。ただ、石田さんが違うのは、懐かしい過去に未来のヒントを見つけ、それを最新のテクノロジーで再現し、心の豊かさと利便性の双方の「間」を埋めるというのである。1度、講演を聞き、目からウロコが落ちた。その石田さんが、数年前に沖永良部島に移住したと知り、本書を手に取った。相変わらずすばらしい方だと思った。2016/04/26

おさと

1
「確かな未来」は「懐かしい過去」にある。読んでいてとても納得できた。私が今感じる将来への不安を少し和らげてくれる内容だった。依存型の生活スタイルから、自立型へと私も徐々に移行したい。その間に存在する「間」を埋める『間抜けの研究』は私も気になるところ。本書を読み、いろいろなことを考えられるが、一番に感じることは「沖永良部サイコー」ってこと。それに尽きる。2022/04/10

ghibller

1
単に移住を進める本ではありません。 貨幣経済主体の現在の社会が迎えようとしている限界について記述してくれている良書です。 また、ただ悲観的になるのではなくその具体的な解決策のヒントが沖永良部島にあるという示唆も与えてくれます。 疲れている方に読んでいただきたいです。2018/03/27

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