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出版社内容情報
福島原発事故の放射能漏れにより、全村避難の運命を背負い奮闘を続ける福島県飯舘村長が綴る「あの日」から現在、そして未来の展望を綴った一冊。「日本一美しい村」は、放射性物質という見えない敵により、ある日突然村の基盤や村民の暮らしが根底から破壊されるという厳しい運命を背負わされた――。東京電力福島第一原発から北西30~50キロ圏にある福島県飯舘村は、地震による被害はほとんどなかったものの、原発から飛来した高濃度の放射性物質で村は汚染され、4月22日、政府は飯舘村全体を計画的避難指示区域に指定するに至った。
内容説明
2011年3月15日朝、東京電力福島第一原発の爆発で噴出された放射性物質は、風に乗って北西へ運ばれ、雨とともに美しい村へ降った―。原発北西30~50キロ圏に位置する福島県飯舘村は、当初、村の一部以外避難区域に指定されていなかったが、次第に放射能汚染が明るみになり、4月22日、全域が計画的避難指示区域に指定されるに至った。村長・菅野典雄氏が、国やマスコミとの攻防と奮闘、命か暮らしかで決断を迫られたその時々の心の内、さらに「2年で村に帰る」展望など思いのたけを綴る。
目次
第1章 まさか我々の村が放射能に汚染されているなんて想像もしていなかった。
第2章 都会でも田舎でも、どこの場所にも長い歴史があるものだ。
第3章 本質的な意味で、飯舘村は「明るい農村」だったのだ。
第4章 選挙戦に臨むにあたって、私は村民に「5つの約束」をした。
第5章 飯舘村の第一の宝は、村民。「住む人の心が、村の顔です」
第6章 地産地消や心の豊かさを目指す生き方、「までいライフ」
第7章 平成23年仕事始めの挨拶、私は飯舘村の進むべき未来をこう語りかけた。
第8章 電話で伝え聞いたとき、私は両目からあふれる涙を止めることができなかった。
第9章 全村避難中も、村とともに生きる。
第10章 2年で戻れるように、私は動き続けなければならない。
第11章 飯舘村は愛する故郷であり、人生をともにした存在、そして未来でもある。
著者等紹介
菅野典雄[カンノノリオ]
1946年、現・飯舘村生まれ。’70年帯広畜産大学草地学科卒業。酪農を営み、乳牛60頭を飼うかたわら、’89年から7年間、飯舘村公民館の嘱託館長を務める。’96年10月、村長選挙で当選し、第5代目飯舘村長に就任、以来4期連続で務める。合併しない「自主自立の村づくり」を進め、小規模自治体の良さを活かした子育て支援や環境保全活動、定住支援などユニークな施策で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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