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内容説明
未曾有の経済不況。就職難。家族の崩壊と少子化。デジタル・ストレス…日本人の誰もが、今にもプレッシャーに圧し潰されそうな日々。ここに集められた幕末志士の、孤立無援の状況でも決して心屈することのなかった熱い願いと祈り、烈しい怒りや悲しみの言葉を暗誦してください。動乱の世に生きた強靱な精神を感得でき、現代の混迷に一筋の光明を投げかけられるのを、生きる自信が回復するのを、はっきりと感じていただけるに違いありません。
目次
高潔な志を立てる
男子の気概をもつ
士気を揮う
士の道を厳守する
死生観を確立する
決死の覚悟を固める
外威を退ける
国恩に報いる
先駆けに徹する
天誅に賭ける
天命を知る
日本を誇りとする
著者等紹介
北影雄幸[キタカゲユウコウ]
1949年東京生まれ。作家。武士道評論家。早稲田大学卒業。若い頃より短歌の道を志して、『歌集・孤影』を上梓。平成年代に入り、武士道と軍人精神の究明に傾倒、関連書籍の出版を重ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
9
無私の精神に徹し、国恩に報ずることのみを念願した志士たちの言葉を紹介した本です。自分より、家族や故郷よりも、国を想う。かつてそんな志士が少なからず存在したということは素直に凄いことだと思います。左寄りの方は、こういうのを危険だと考えるのでしょうが(汗)ここで、水戸学の思想家である会沢正志斎の言葉をご紹介。「士は進みて死するありて、退きて生くる無し」(武士たる者は、前に進んで死ぬことはあっても、後に退いて生きるということはあり得ない)なんとカッコいいのでしょうか。2023/01/08
YOS1968
1
幕末志士の言葉を、じんわりと味わう。それは、それほど昔ではない時代の男たちの知性であり、生き様。なんとも格好いいのである。2010/11/20
こがめ
0
深い。生き様、人生が詰まった言葉ばかり。どの言葉も本気。気迫が伝わってくる。今の時代じゃ決して発することはできないな。すごい。「人を相手にせず、天を相手にせよ」(西郷隆盛)。こんなふうに思える、言えるようになるには…どれほどの、気の遠くなるような鍛錬、修行、自己規律、精神力・・・が必要なんだろう。日本人ってすごかったんだな。少しでも近づけるように努力しないと。2010/11/19