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内容説明
コンピューター、ITに代表される多種多様なエレクトロニクス機器。これらによる「便利」「役に立つ」「効率的」「快適」の裏側には、人間が機械に支配されてしまう危険が潜在する。最先端科学・技術の粋を集めたエレクトロニクスが生んだ巨大な怪物、“エレクトロザウルス”が人間を呑み込んでしまうかもしれないという、今、そこにある危機。本書は長く半導体というハイテクの第一線に関わった研究者による説得力のある箴言集。豊かさとはなにか、幸せとは何かを考えさせる、現代の幸福論でもある。
目次
第1章 知らず知らずのうちに支配する側から支配される側へ ITが人間を機械化する(人類史カレンダー;道具は人間の頭脳の延長 ほか)
第2章 センサーで自らのセンスを失なう現代人 ITは人間を鈍化させる(アナログからデジタルへ;二進法なくして現代生活は成り立たない ほか)
第3章 人は経済効率、合理性だけでは生きられない ITによって失なわれた“自然の時間”(“自然の時間”と“文明の時間”;ハイテク時計が心配りを奪う ほか)
第4章 命や健康が商品化される危険 ITの発達は命を尊重しているのか(文明から生まれる病気;不自然な生き方が薬を必要とする ほか)
第5章 ほんとうの幸せ、豊かさのための13のヒント―“豊かさ”とは何か?『広辞苑』が解説する「豊かさ」には大疑問(“無用の用”を旅で味わう;絵はがきで時と空間を感じる喜び ほか)
著者等紹介
志村史夫[シムラフミオ]
1948年、東京・駒込生まれ。名古屋工業大学大学院修士課程修了(無機材料工学)、名古屋大学工学博士(応用物理)。現在、静岡理工科大学教授、ノースカロライナ州立大学併任教授。応用物理学会フェロー。日本とアメリカで長らく半導体結晶の研究に従事したが、現在は古代文明、自然哲学、基礎物理学、生物機能などに興味を拡げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。