内容説明
1989年3月、女子高校生コンクリート詰め殺人事件から、2000年5月3日、佐賀バスジャック事件まで。気鋭のルポライター・藤井誠二が描く、約10年間の少年犯罪の軌跡。
目次
序章 1988年11月の「あの日」へ―まえがきにかえて
第1章 女子高校生コンクリート詰め殺人事件
第2章 女子高校生コンクリート詰め殺人事件取材ノート
第3章 「僕は17才で死んだ」―1994年長野・宮田稔之君殺人事件
第4章 「息子は一方的に殺された」―1996年大阪・武孝和君殺人事件
第5章 佐賀バスジャック殺人事件
終章 「理由なき暴力」と「殺された側」―あとがきにかえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井戸端アンジェリか
21
4つの事件を取り上げている中、ほぼコンクリート事件が占めていた。購入した目的はそれだったのでいいんですけど、中心のクソガキ4人以外のヤツの証言が生々しくて、色々とハァ....で、もうこの事件の芋ずる読みはやめようと思う。発見のチャンスが沢山あったんだな...今こうしてクソガキとか呑気に書いていられるのは、たまたま足立区のアノ辺りに住んでいなかっただけで、もしかしたら...って気持ちになった。2017/05/14
higurashi_jp
8
少年法の撤廃を求む2020/02/19
Yusuke Kitada
1
綾瀬の女子高生コンクリート殺人の内容がほとんどだった。自分の地元ではあるが本当にひどい事件だと思う。少年法の意義を考えたい。2019/08/12
cochon_voyage
0
『私たちが被告人の弁護人となったのは、被害者の遺族らの悲しみを理解できないからではない。被告人らの行為に怒りを感じないからでもない。被告人らの行為を大目に見てもらうためでもない。「自分はなにをしたのか」なによりもこのことを被告人によく考えてもらうこと。そして、どのようにすることが被害者やその遺族らに対して誠実に責任を取ることになるのか、裁判手続きを通じて考え抜いてもらうこと。その手助けをすることが私たち弁護人の目標だった』少年たちは理由のない暴力をいたるところで受けていた。いわれなき暴力は循環し再生する。2016/04/15
2階席のアイドル
0
実際あった事件のものは読むものじゃないですね。物語じゃないから震えます。2015/09/04