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終わらないオウム

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846309497
  • NDC分類 169.1
  • Cコード C0095

内容説明

殺す/殺されるはずだった「絶対に会うはずのない、会ってはいけない二人」がいま出会い、事件の真相を徹底討論した「覚悟の書」、緊急出版!

目次

第1章 「奇蹟の書」成立の経緯(鈴木邦男)
第2章 村井幹部刺殺事件とオウム真理教の深層(鼎談:上祐史浩VS鈴木邦男VS徐裕行)
第3章 オウム真理教を生み出した社会(鼎談:上祐史浩VS鈴木邦男VS徐裕行)
第4章 日本の「写し鏡」となるオウム(対談:上祐史浩VS鈴木邦男)
第5章 これからの宗教思想を目指して(対談:上祐史浩VS鈴木邦男)
終章 “不安の時代”を超える思想(上祐史浩)
解説 いかがわしさの魔力(田原総一朗)

著者等紹介

上祐史浩[ジョウユウフミヒロ]
1962年福岡県生まれ。早稲田大学大学院中にオウム真理教に入信。地下鉄サリン事件後は教団のスポークスマンとなる。その後、偽証罪などで逮捕され服役。満期出所後、オウム真理教の後継団体である「アレフ」の代表となるが、オウム信仰を脱却し、現在は自ら立ち上げた「ひかりの輪」代表を務める

鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年福島県生まれ。67年、早稲田大学政経学部卒業。70年、同大学大学院政治学専攻中退。同年、サンケイ新聞社入社。73年、同社を退社。民族派きっての理論家であり、元・一水会代表。左・右問わず幅広い交友があり、鹿砦社代表・松岡とは30年余りの付き合い。著書多数。2010年から「鈴木邦男ゼミin西宮」のホスト役を務める

徐裕行[ジョヒロユキ]
1965年東京都足立区出身。95年、オウム真理教村井秀夫幹部を刺殺。旭川刑務所で服役を送り、2007年に満期出所。北朝鮮の日本人拉致問題については、在日朝鮮・韓国人社会が解決に向け、より積極的な活動をすべきとの持論から、朝鮮総連関係者をはじめ、多くの在日たちに働きかけ、「北朝鮮に拉致問題解決を求める」署名を集める運動を展開中

田原総一朗[タハラソウイチロウ]
1934年、滋賀県生まれ。早稲田大学卒。60年、岩波映画製作所入社、64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年、フリーに。98年、戦後の放送ジャーナリスト一人を選ぶ城戸又一賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソフィア

6
鈴木氏が「歴史的」と表する鼎談。三者(特に上祐氏)はカルト的な盲信が現代の日本に広がっていることを危惧している。価値観は多種多様で然るべきものだと私は思う。しかし現在、「AかBか」というような二元論が主流であり、私達はそのような指導者を求めている一面もあるのではないだろうか。一時、某政治家の演説方法が話題になったこともあった。断定型は正しいように錯覚してしまう、と。人間は選択肢を用意された方が軽い気分でいられるように感じる。それは自分一人が選んでいるものではない、という安心感。2014/06/16

sansirou

1
オウム真理教の問題を、日本の歴史的な背景まで戻って考えている上祐と、その上祐を殺そうとしていた徐との対談と、鈴木邦男と上祐の対談、さらに上祐個人の話でつづられている。一つ同意できるのは、善悪二元論で自分が正しいと思いすぎると排他的になるということ。今の日本が非常に危険だと言うこと。その部分は、いい話だった。2013/06/15

ハンギ

0
オウム事件は日本社会に大きな影響を与えて、結果として警察とか社会につぶされたんだけど、その存在した理由はなんだったのか、と考えるとオウムにたどり着く以前にオウム的な考え方、行動様式が確立していたそうだ。では結局、麻原彰晃とはなんだったのか、と考えても答えは出なくて、上祐氏も後世の判断を待つより仕方がないと考えているのだろうか。あまりこの本では争点になるような所は全然なくて、いまの日本社会って「陰謀論」が横行していて、オウムみたいな人たちが多くいるよね、という話になっているのが面白いですね。2015/07/13

EIKEI

0
徐氏がなぜあのような犯行に及んだのか、本人より語られている。当時は理解できなかったが、正義とは何かを考えさせられる。正に奇跡の対談。2015/06/15

ybhkr

0
元オウム真理教スポークスマン上祐とオウム幹部村井を刺し殺し服役した男徐と鈴木邦男の2013年時点でのオウムとそれに纏わる対談。今年がオウムサリン事件20年目の節目であるが、まだオウムの教えや麻原のカリスマ性は一部の信者の間では生きており、事件当時子供であった年代がその信者になっていく中、この対談はとても貴重なものに感じた。当たり前だがみなさん博識で、特に上祐は新宗教やカルトや歴史にまで精通し、オウムの危険性を説いている。客観的に正しい教団を批判しているので上祐の命が心配になるほど。解説は田原総一郎。2015/03/09

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