動物の権利入門―わが子を救うか、犬を救うか

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動物の権利入門―わが子を救うか、犬を救うか

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  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846118044
  • NDC分類 480.79
  • Cコード C0036

出版社内容情報

本書は、米ラトガース大学法学院教授で動物の権利運動に決定的影響を与えてきた著者の代表作の邦訳である。 産業用の動物を閉じ込めるケージを大きくする、殺害方法を洗煉化して苦痛を少なくするなどの動物福祉改革は、動物を人間の手段、モノとされる境遇から解き放つことにはならない。動物福祉は人間による動物利用そのものは認めた上で、動物の味わう「不必要」な苦しみを緩和・削減する措置でしかない。どれほど「人道的」に扱われようとも動物たちが日々受ける仕打ちは拷問でしかない。必要なのは動物搾取の廃絶である。
これまで動物福祉の理論は数多く示されてきたが、本質的な動物の権利を問う文献はなかった。本書は、米ラトガース大学法学院教授で動物の権利運動に決定的影響を与えてきた著者の代表作の邦訳である。

日本語版刊行に寄せて・3
献辞・8
緒言・16
謝辞・23
序論 27
動物たち――私たちが言っていることと、私たちがやっていること・28/一般通念――私たちは人間を優先してよいが、それは「必要」な時に限られる・31/人道的扱いの原則――「不必要」な危害行為の禁止・33/問題――私たちは公言することを実践しない・34/財産たる動物――釣り合いの取れない天秤・35/解決策――動物の利益を真に考慮する・36/動物倫理の混乱・43/初期のアプローチ・44/道徳問題の「証明」について・47/動物の心・49/本書の概要・51
第一章 診断――動物をめぐる道徳的滅裂 53
モノとしての動物・54/虐待好きのサイモン・57/人道的扱いの原則――動物をめぐる道徳思想の革命・58/私たちの動物利用――私たちはみなサイモンである・63
第二章 動物実験――騙されがちな問題 91
研究での動物利用・93/製品試験での動物利用・107/教育での動物利用・112
第三章 道徳的滅裂の根源――財産としての動物 115
動物――人間が所有するモノ・116/人道的扱いの原則と動物福祉法の欠陥・121/動物福祉法の保護範疇・139/動物財産は普通の財産ではない?・143/あなたの犬猫の市場価値・146
第四章 道徳的滅裂の治療薬――平等な配慮の原則 153
私たちの二択・154/平等な配慮の原則――一般論的な説明・155/平等な配慮の原則と人道的扱いの原則・158/平等な配慮の原則――財産とされた人間・160/目的に資する手段としてのみ他人を扱うということ・164/平等な配慮の原則――基本権と平等な内在的価値・168/平等な配慮の原則を動物に適用する・174/動物は「人格」?・177
第五章 ロボット、宗教、理性 189
動物の正体はロボットである・191/動物は霊的劣等者である・194/動物は先天的な劣等者である・199/内在的価値の違い?・219
第六章 牛を飼って牛を食べる――ベンサムの過ち 223
奴隷制および動物にあてがわれた財産の地位に関するベンサムの考察・225/ピーター・シンガー――ベンサムを支持する現代の論客・229/人道的扱いの原則における欠陥――歴史の覚書き・242/まだ残る疑問点・245
第七章 動物の権利――わが子を救うか、犬を救うか 249
私はあなたの子よりもわが子を救う・251/偽りの衝突――火事の家に犬を入れない・252/残る ・254/動物実験は「火事の家の二択」か・256/真の非常時や衝突時にはどうするか・257/宗教と動物の権利論・262/動物を人間に優先する?・263/動物の権利論と一般通念――見事な合致・264
補論――二〇の質問(と回答) 271
原注・335
総索引・337
解題・338
動物倫理学小史・339/動物の権利論と動物福祉・342/廃絶主義アプローチ・344

ゲイリー・L・フランシオン[ゲイリー エル フランシオン]
著・文・その他

内容説明

産業用の動物を閉じ込めるケージを大きくする、殺害方法を洗練化して苦痛を少なくするなどの動物福祉改革は、動物を人間の手段、モノとされる境遇から解き放つことにはならない。動物福祉は人間による動物利用そのものは認めた上で、動物の味わう「不必要」な苦しみを緩和・削減する措置でしかない。どれほど「人道的」に扱われようとも動物たちが日々受ける仕打ちは拷問でしかない。必要なのは動物搾取の廃絶である。これまで動物福祉の理論は数多く示されてきたが、本質的な動物の権利を問う文献はなかった。本書は、米ラトガース大学法学院教授で動物の権利運動に決定的影響を与えてきた著者の代表作の邦訳である。

目次

序論
第1章 診断―動物をめぐる道徳的滅裂
第2章 動物実験―騙されがちな問題
第3章 道徳的滅裂の根源―財産としての動物
第4章 道徳的滅裂の治療薬―平等な配慮の原則
第5章 ロボット、宗教、理性
第6章 牛を飼って牛を食べる―ベンサムの過ち
第7章 動物の権利―わが子を救うか、犬を救うか
補論―二〇の質問(と回答)

著者等紹介

フランシオン,ゲイリー・L.[フランシオン,ゲイリーL.] [Francione,Gary L.]
ラトガース大学法学院(ニュージャージー州ニューアーク)の法学・哲学特別教授。アメリカの法学部で初めて動物の権利論を講義し、以来、25年以上にわたり動物の権利論と法学の授業を行なう。同僚のアンナ・チャールトンとともに、ラトガース大学・動物の権利法律相談所を設立・運営し(1990~2000年)、その後も「人間の権利と動物の権利」「動物の権利と法律」といった授業・演習を担当する

井上太一[イノウエタイチ]
翻訳家。日本の動植物倫理・環境倫理を発展させるべく、関連する海外文献の紹介に従事。語学力を活かして国内外の動物擁護団体との連携活動も行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kogyo_diamond

0
アニマル・ウェルフェアに違和感を感じヴィーガンとしてベターチキンを支持するか迷いがあったが本著で動物福祉法の欠陥を知り、廃絶主義の立場をとることにした。フランシオン曰く「福祉法の実際は制度化された搾取の大半が対象外、動物が財産である以上、動物の苦痛より所有者の利益が優先される。動物の持つ苦しまない利益を道徳的に重要とするならば、動物を人間の財産として扱わずに動物にも平等な配慮の原則を適用しなければならない。」下層民の動物娯楽は禁止されやすく、支配層が好む狩猟は飼育までされ個体数が管理されているとは驚いた。2021/02/26

読書箱

0
おおざっぱには理解した。 たぶん、所有権の再定義と逆説的に社会契約論が必要になってくると思う。2019/09/29

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